自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

働き方改革とNPBポストシーズンと

ハラスメントは論外だがのめり込まないと身につかない事もある。

 

このブログでも何度か取り上げていますが、2019年4月より働き方改革関連法案が施行されています。

詳細は敢えてここでは書きませんが、とにかく経営者側は労働者に対し、時間外労働を極力減らす事で総労働時間を圧縮しないといけません。

 

正直内容を見ると色々と思うところがありますが実際に施行してしまっているものについては従わなければなりません。

 

自分も企業の管理職としてこの法案を遵守すべく会社内の部下や他部署の管理職の方、顧問の社会保険労務士の方と様々な打ち合わせをおこなっております。

 

ただちょっと色々解せないところもあり、自分の思うところを述べたいと思います。

 

①自分達で作った法案を国や地方公共団体は実際に守れるのか

 

これは僕自身はいつも感じる事です。

僕の友人にも役所で働く人が何人もいます。

その友人たちからよく聞くのが

「残業時間は少なく申告しないといけない。」

「残業時間をちゃんと記載してもカットされる。」

という事。

 

自分達がやるべき事(残業手当は全て支払う、残業時間が発生しない様な採用計画、人員配置、業務分担を行う。)をやらずに民間にのみこういうことを押し付ける。

そんなダブルスタンダードが果たして通用するのか、という事です。

 

先日もとある大都市の官庁街をかなり遅い時間に車で走っていましたが結構な数のフロアが明かりが灯っていました。

 

  • 勤労データ偽装について誰も責任を取らない厚生労働省
  • 議員定数削減をうたいながら定数を増やして知らん顔の国会(参議院)
  • プライマリーバランス改善をどんどん先送りする政権
  • 森友、加計問題も結局知らんぷり

こんな体たらくの政権が民間にだけ「あれをやれ」「これをやれ」といって自分達はどうなのでしょうか。

 

本当に徹底が出来るのでしょうか。

 

②全ての業種に一律に適用しないのか

 

今回の働き方改革関連法案ですが、運輸、建設等は除外となっています。

何故なんでしょうか。

運送業や建設業、特に現場で働く人達は構造的に長時間労働に従事している人達が多い業種です。

中小企業が多く、労務管理もままならない会社が多い印象があります。

全くの偏見という訳ではなく、今まで様々な企業の内側を見る仕事をしていたのでよく分かります。

 

なぜそういう企業は適用除外なんでしょうか。

苦しんでいる人が多い業種を放っておく理由は何でしょうか。

 

③成長の機会を放棄する事にもならないか。

 

これは僕自身が一番感じている事です。

単純労働に従事している方なら話は別ですが、スキルを要する仕事をしてみえる方、技術を身につけている方はどうでしょうか。

 

僕自身も20歳代や30歳代の頃はかなり働き(働かされ)ました。

当時はブラック企業なんていう言葉はありませんでしたが、僕が働いていた職場は間違いなくブラック企業でした。

「はよ帰りて~」なんて思いながら仕事をしていたものです。

 

ただ若い頃にいわゆる「仕事漬け」になっていた時期に自分のスキルが磨かれた、という一面も間違いなくあるのもまた事実です。

 

例えば

  • 営業の世界で数字を残して出世したい方
  • 料理や美容、建築の世界で技術を磨き将来独立したい職人さん
  • 自分で事務所を構えたい建築士や士業の事務所にお勤めの方

こういう方は若いうちは「仕事漬け」にならないと自分の目的を達成できないのではないでしょうか。

 

話は変わりますが僕自身が大好きだった落合博満さんがNPBのシーズンオフについてこんなことを言っています。

これはプロ野球の労使協定で12月と1月は必ずシーズンオフにしなければならず、球団が選手を拘束してはいけない、というルールです。

これに対して

「入団して数年の若い選手で完全に一軍に定着しきっていない選手に2ヶ月間も休みを与えてしまったら秋のキャンプでせっかく球団やコーチと二人三脚でやってきたことがリセットされてしまう。若い選手にオフは必要ないのでは?」

という提言をされていました。

僕もこれはその通りだと思います。

 

1年を通じで出来なかった事、身につけるべきことをシーズンが終了する9月か10月辺りからしっかり練習する。

よくシーズンの開幕までまだまだ半年あり、そこで技術を磨く事が出来る。

その間徹底的に自分を追い込み、翌シーズンこそ良い成績を出し、年俸を上げようとする。

 

若い社会人も全く同じです。

若いから多少の無理は効く。

その時期に年齢が上がった時に花開く仕事の基礎を一生懸命身につける。

 

そういう機会を奪ってしまう事になってはいないでしょうか。

 

④自分で考えるしかない

一般的に企業は若い人材を求めます。

勿論中途入社で専門職等の例外もあるでしょう。

ただ先々長く勤める事の出来る人材を求めがちです。

という事は単純に言うと「年齢が経てば経つほど求められなくなる。」という事が言えると思います。

となると年齢が経ってしまった方はどうすればいいでしょうか。

「スキルを身につける事。」

です。

 

若さと引き換えの実務経験や資格、スキルを持つことです。

 

それを身につけるのは若い時期であればある程いいです。

その時期に総労働時間が規制される。

それはある程度しょうがないと思います。

これこぞが時代の流れです。

 

ではどうするか。

 

自分で考えるしかありません。

 

どうすれば知識を、実務を、スキルを、技術を身につけられるか…。

必死になって考えながらご自身の方法を考えて見つけてください。