自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

「株は余剰資金でやれ」と誰が言った?

余剰資金なんかでやろうとするから上手く行かなくなる。

 

このブログをお読みの方で株のトレードを行っている方、株をやる為の資金はどこから捻出されてますか。

 

よく株に関する本とかを読むと「株は余剰資金でやるといい。」という事を書いてあることがあります。

僕はいつもこの言葉を目にする為に「?」と思います。

 

①「余剰資金」って何?

そもそも余剰資金って何? っていう話です。

数千万円、数億円持ってみえる方なら話は別ですが、金融資産数千万円の前半の方や数百万円の家庭に

「余剰預金なんてあるんかい?」

という感じです。

 

もともと

「余剰」

というのは文字通りで

「余っている」

という事です。

 

そんな資金ある? という話です。

 

言葉というのは怖いもので「余っているお金で株をやれ」という表現に聞こえてしまいます。

 

②「余っている」からいい加減に遣う

そもそも「余っている=余りもの」はいい加減に遣うものです。

個人投資家で適当な投資をする方の一つの原因になっている気もします。

「保険が満期になった。」

「ボーナスが入った。」

「退職金が入った。」

といったいわゆる「一時的なお金」が入っていた時に「株でも」やろうか、となります。

ただ株のトレーダーというのはそれ自体が立派なビジネス、職業です。

結果を出している人はものすごく努力をしています。

そういう世界に入るのに

「株でもやろうか。」

なんていう考え方で入ること自体が世の中に広まった「余ったお金で株をやる」という誤った考え方の弊害の一つなんだと思います。

 

③お金を準備する為に事業計画書を作成せよ

 

ではどういう資金で株をやるといいのでしょうか。

それはまずライフサイクルコストを考えたうえで

「この資金を株に振り向けるんだ。」

というしっかりした目的をもって資金を準備する事です。

 

具体的に言うと

「自分自身から融資を受けるんだ。」

という気持ちを持ってください。

 

僕も会社で資金調達を受け持っていますが、金融機関から融資を受けようとする時はそれなりの理由があって調達をします。

金融機関からの借入には金利というコストがかかります。

ですからその調達がそのコストに見合ったものであるかどうかは常に様々な角度から検討し判断します。

その為に事業計画書を策定したり現場の方には設備投資に関する計画書を準備します。

 

株を始める時も同じと思ってください。

 

例えばご自身が200万円の金融資産を持っていたとします。

そこから株をやる資金を50万円捻出して株をやろうとしているとします。

 

となるとただ50万円を株に振り向けるというわけではなく

「200万円の金融資産を持っている自分」

から

「50万円の融資をうける自分」

という考え方を出来るといいです。

 

そうするとどうでしょうか。

まず事業計画書を書かないといけません。

どうやって銘柄を選ぶのか。一回当たりの投資資金がいくらぐらいなのか。

一回当たりどの位の損失見込みでどの位の利益を目指すのか。

一ヶ月でどの位資金を増やすのか、トレードの回数は何回位なのか。

そういう事を「50万円の融資を受ける自分」が「200万円の金融資産を持っている自分」に対してしっかりした説明が出来る様にしっかり書き出してみてください。

 

あとそれだけでなく

「では株以外での残りの150万円はどうしようか。」

「給与からの貯金はどうやっていこうか。」

という事まで踏み込んで考えてみてください。

 

必然的にライフサイクルコスト、ライフサイクルキャッシュフローを考える事に行きつくはずです。

 

www.jizaijin.biz

 

 そうなると「自分はどうやって株をやっていこうか。」という事に真剣に考える事になります。

いい加減な気持ちもなくなると思います。

 

③突き詰めていくといい加減さが消えていく

 

こうやって突き詰めていくといい加減さがどんどん消えていきます。

その結果株をやるのにも慎重になり、真剣に向き合えるはずです。

 

言葉というのは怖いものです。

「余剰」なんて言う風には考えず、「株をやる事」と「株をやる資金をどこから捻出するか。」問う事に真剣に向き合ってみましょう。

その事は同時に人生に向きあう事です。