プラットフォームを緻密に作りこんでいく、という所は一緒。
昨日本屋さんに行き、「フットボリスタ」というサッカーの雑誌を購入しました。
僕はこの雑誌が好きで毎月購入しています。
サッカーの戦術とかについてかなり踏み込んだ内容が記載されており、非常に楽しく読んでいます。
今回のテーマは「ゲームモデル作り」でした。
これは端的に言うと
ゲームモデルとは、監督が持つチームのビジョンである。
試合中のいついかなる時も選手に実行してほしいもの、チームとしてあるべき姿を表現するものであり、最大限のパフォーマンスを引き出すチームの「ガイド」である。
また
ゲームモデルとは、同じ戦術の下でコレクティブかつ効率的にプレーする為の全ての選手の為の「プラットフォーム」である。
という事らしいです。
ここから各論に入っていく訳ですが、ずっと読んでいるうちに
「これって株のトレードと全く同じだなあ。」
と感じる事が多々ありました。
自分なりの解釈を考えていきたいと思います。
①強いチームは自分の「型」をもっている。
FCバルセロナにはクラブの「哲学」があります。
バルセロナの様にプレーの「型」が哲学になっているチームもありますし、他にも
- ジョセップ・グアルディオラ監督のマンチェスターシティ
- ユルゲン・クロップが監督をしているリバプール
- 縦に早い攻撃に特化しているドイツ、ブンデスリーガのRBライプツィヒ
- がちがちの堅守から速攻が持ち味のアトレティコ・マドリ―
なんかは海外サッカー通の方ならチーム名を聞いただけで「ああ、あんな感じのプレースタイルだなあ。」と分かるのではないでしょうか。
一方ヨーロッパチャンピオンズリーグで3連覇しているスペインの「白い巨人」レアル・マドリ―やイタリア、セリエAで8連覇を達成したユベントスみたいにプレーの型ではなく
「世界中のトッププレイヤーを集め、その中で生み出されるものをチームの型にする。」
というチームもあります。
そういうチームはチームの型よりもむしろ
- 圧倒的資本力(世界トップレベルの年俸提示)
- 圧倒的ブランド力(欧州の、つまり世界のトップのチームでプレーできるというステータス)
を利用して強いチームを作り上げていきます。
これもチームつくりにおける立派な「型」です。
②上手くいくトレーダーにも自分の「型」がある
株のトレーダーも全く同じだと思います。
僕も株式のトレード塾の講師という職業柄株をやる様々な方を見てきました。
元々トレード塾の生徒としての時代も長かったので生徒同士の交流も長く、その中で上手く行く人の特徴、というのが
「自分の型をしっかり持っている人」
です。
- ファンダメンタル重視なのか、テクニカル重視なのか
- 順張り(トレンドフォロー)なのか逆張り(カウンター)なのか
- 長期派なのか、短期派なのか
- 移動平均重視なのか、MACD重視なのか
様々な選択肢の中から
「自分はこれだ」
という型がある方が強いです。
逆に
「特に自分の軸が無く、あれもこれも」
という方が中途半端に終わってしまう、という人は本当にたくさん見てきました。
③自分の型を身につけるには?
これはやはり株のトレードをやりこむしかありません。
僕も株をやり始めた時はチャートとかの見方なんでさっぱり分かりませんでした。
元々素人だったんですが(まあ一番初めは誰でも素人ですが)、やはりそれなりに勉強しました。
その原動力となったのは
「株のトレードを何とか収入源にしたい。」
「スクールに払った授業料を何とか取り返したい。」
という気持ちでした。
勉強する中で少しづつ自分の型を作っていきました。
- トレード期間はどの位の時間軸を取るのか。
- 一銘柄当たりの資金量はどの位にするのか。
- どのチャート(日足、週足、月足)を重視するのか。
- どの指標を重視するのか。
こういうことは理論を勉強しながらひたすらトライ&エラーを繰り返していくと何となく
「これだな」
というのが見えてきます。
そうやって積み重ねられた結果導き出されたものが欧州サッカーのトップチームであれば「ゲームモデル」であり、トレーダーであれば「自分の型」です。
チームの数だけフィロソフィー、イデオロギーがあり、それによってそのチームのゲームモデルが出来上がります。
- ポジショナルプレーがストーミングか。
- ボールを奪った後は即時奪回か一旦引くか。
- ポジティブトランジション(守→攻への切り替え)後はサイドのスペースに展開するかハーフスペースを突くか。
これら、もしくはそれ以外(それ以外の選択肢も無数にある)の組み合わせでゲームモデルが構築されていきます。
人は人それぞれ体格、性格、全て異なります。
という事はゲームモデル同様人の数だけトレードの型があります。
どれが自分の型に合うのか、試行錯誤の上、見つけた人が真のトレーダーになりえます。
自分の形、見つけるまでやりましょう。
それをしっかり言葉で表せるといいですね。