有意義なものほどつまらないケースがある。そこをどう乗り越えられるか。
最近硬式野球チームに入った息子と一緒にやっていることが
「子供のトレーニングに付き合う。」
という事です。
息子は
- 体幹トレーニング3種類各50秒
- 腕立て10回
- 深い腕立て5回
- 片足立ち左右それぞれ1分
- シャドーピッチング30回
- 寝そべって利き手で天井にボール投げ30回
これを全て2セット。
さらにそこから素振り30回、バトミントンのシャトル打ち40回
それを3セット。
それぞれを野球のない平日は毎日やってます。
部活も野球の体力作りの為に陸上部に入るとの事です。
①毎日の単調な練習をいかに続けられるか
落合博満さんは言いました。
「野球は好きだけど練習はしたくない。でも練習しずに上手くなった人はいないから仕方なく練習する。」
以前巨人の正捕手を長く務め、昨年まで巨人のヘッドコーチをしていた村田真一さんが遠征先でホテルの落合さんの部屋を訪ねたところ、部屋でバットを振っていたとの事です。
松井秀喜さんは言いました。
「僕は親から与えられた最大の才能は『努力をし続ける事が出来る事』だった。」と。
ナイトゲームの試合の後、遅い時は明け方までバットを振っていたみたいです。
イチローは言いました。
「天才というのが何かを成し遂げるのに何もせずに出来る、という意味であれば僕は天才ではない。天才というのが何かを成し遂げるのに必死になって努力する人、という意味であれば僕は天才かもしれない。」
何事もそうですが何かを成し遂げるにはやはり努力をしなければなりません。
②単調な努力はつまらない
落合さんも松井さんもバッティングが上手くなるためにはやはり「素振り」だと言います。
ボールが来ることをイメージしながら一心不乱にバットを振る。
実際にバットでボールを打つ、という事と比べるとつまらないです。
うちの息子も素振りよりシャトル打ちの方を好みますし、バッティングセンターに行く方がもっと喜びます。
ただこの「つまらない」事にこそ意味があるものなのだと思います。
株のトレーダーになろうと思えば勉強しながらチャートを毎日毎日色んな銘柄のものを見続ける。
うちの息子も
「今日はやりたくね~な~。」
とぶつぶつ言いながら毎日やっています。
あえてバッティングのシャトル打ちを一番最後に持ってきているのはその練習が一番楽しいからです。
しんどい事、めんどくさい事を先にやってしまおう、という感じです。
よく食事の時に嫌いなものを先に食べて好きなものを後に残す子供がいますが(僕もそういうタイプです。)そういう感じですね。
③つまらなさを乗り越えるために
つまらない練習を乗り越えるためにどうするのか。
「イメージし続ける」
事しかないと思います。
「この練習をやり続ければどうなるのか。」
「ここを乗り越えて自分はどうなるのか。」
そういう事をずっとイメージし続ける、これしかないのかなあ、と思います。
うちの息子もまだまだ子供、嫌な事、やりたくない時もあります。
その時に
「ロジャー・クレメンスやランディ・ジョンソンみたいになりたくないのか。」
「イチローや松井秀喜みたいになりたくないのか。」
とはっぱをかけると
「よし、やるか。」
といってやり始めます。
当然体幹トレーニングの時間計測やシャトル打ちのピッチャーは僕の仕事です。
地味なトレーニングを毎日毎日繰り返しています。
この地味なトレーニング、いつか花開くときが来るでしょう。
そんな地味なトレーニングを毎日こなす息子の姿を見て僕も日々刺激をもらっています。