自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

AI時代の生き方~AI時代に関係なく求められる能力~

機械に置き換えられない仕事は絶対になくならないです。

 

今日うちの会社にうちの会社の保険関係の一切を任せている保険代理店の社長がお見えになりました。

お越しになって事務的な手続きを終えた後少し雑談していました。

内容は「今後の働き方」の事でした。

 

何でも保険代理店というのは保険会社が統合を促しているとの事で、

  • 実質的な新規の代理店の設立不可。
  • 小口の代理店同士の統合を促す。

という状態みたいです。

 

その方も少し前までは事務の女性を一人だけ雇っており、会社的には自分とその女性一人だけが規模的にも一番いいとの事ですが、規模を追わなければならなくなり、営業員を従業員を一気に3人増やしたとの事でした。

そのうちの2名は保険会社本体で一年半ほど研修を受け、お客もある程度持っている方。

もう1人は60歳くらいの方で個人でずっと代理店をやっていた方でこの方も今更会社にしたり事務員を雇ったりして業務拡大が出来ない方。

 

一気に3名増員といってもそれぞれがある程度お客さんをもっての入社なので一からまっさらな新人を雇うだけの手間やリスクは無いのですが、それにしても社長プラス事務の2名体制から社長プラス営業3名プラス事務の5名体制とは凄まじい拡大ぶりです。

 

その事を話したら

「これから保険代理店というものもどんどん淘汰されていく時代が来る。先々の事も色々考えないと。」

という話から冒頭の話になりました。

 

①どんな時代も「無くなる仕事」はある。 

 

AIや自動運転の普及の話も色々していました。

よくメディアではAIがどんどん発達していくと人の仕事が奪われる、なんていう記事を見ますがAIに関係なく無くなる仕事はいつの時代にもあります。

  • 昔電車の改札口で切符を売っていた方、駅への入場時に検札をしていた方(よく「切符切り」なんていいました。)はどこへ行ったのでしょうか。
  • エクセルや会計ソフトの発達により事務が省力化されてますが不要となった事務員はどこへ行ったのでしょうか。
  • 高速道路のインターチェンジにいた入り口でカードを渡す人、出口で精算をする方はETCの普及によりどへ行ったのでしょうか。
  • 工場のロボット化が進んだことでそれまで工場のラインで働いていた人はどこへ行ったのでしょうか。
  • 携帯電話、スマートフォンの普及によりNTTの「104」で電話の受付をしていた方はどこへ行ったのでしょうか。

技術革新、テクノロジーの変化というのはいわば「人間が楽になる為のもの」です。

「人が楽になる」という事は仕事が省力化され、人の力が少なくなる状態です。

別にAIでなくてもテクノロジーが進化する、という事は人が行っていた仕事が他のものに置き換わる、という事です。

それは人が耕していた畑を牛や馬に曳かせる様になった時代から何ら変わりはありません。

 

②どんな時代でも無くならない仕事も絶対にある。

 

その方は

「今後保険代理店はそのうち淘汰される。これだけネットで保険に入れる時代に人(=代理店、募集人)を介して保険に入ろうとする人はどんどん減っていく。これから残っていく代理店は生保系であれ損保系であれ様々なコンサルティング等が出来、『単純に保険を売る』以外の事が出来る人でないと生き残っていけない。

単なる紹介や人間関係等で『保険お願いします』なんて言う人はすぐに消える。」

とおっしゃってました。

 

まさにこの方のおっしゃる通りだと思います。

無くならない仕事、それは

「総合的な判断が出来る仕事」

です。

 

どの保険が安く、保障される金額が高いか、なんていう事は様々な保険代理店で一発で分かりますし、ネットを見ると様々は保険会社のサイトやそれらの商品を比較するサイトが沢山あります。

それを見れは調べられます。

 

ただ

「値段云々でなくどの保険が自分に本当にあっているのか。」

という事はネット等では絶対に分かりません。

 

そこには

「自分についての様々はバックボーン」と「保険の商品のマッチング」を行う作業が必要になります。

 

人は一人として同じ人はいません。

肉体的特徴、考え方、思考回路、全てが異なります。

その人それぞれのバックボーンを聞き出し、その人のニーズに一番合う商品をピックアップして提案する、その事は人間にしか出来ません。

 

③人もチャートも同じものは一つとしてない。

 

僕は株価チャートで株の売買を行うトレーダーですが、チャートの形も同じものは何一つとしてありません。

ローソク足、移動平均線、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、RSI、MACD、一目均衡表…。

これらの指標が全て同じ、というのは未だかつてお目にかかったことがありません。

それでも再現性をもった取引が可能になるのはそれらの指標を見てそこからまさに

「総合的な判断」

をしているからです。

 全く同じものが無い情報を重ね合わせて相違点を見出しそこから「判断」をする、それは人間にのみ与えられた一番の武器だと思います。

 

④知識を身につけ、判断を要する仕事は絶対になくならない。

結局のところ自分自身が就いている仕事に対して深い知識を身につけ、総合的な判断を要する仕事に就いていればその仕事は絶対に無くなりません。

またそういう判断能力を身につければどんな時代でも生き残っていけるのだと思います。

変化を受け入れ対応する、その中で柔軟な思考と判断能力、問題解決能力を身につける力、それは別にAI時代云々関係なく人間にのみ求められる能力であり、それさえ身につけていれば別に時代の変化も恐れるに足らず、なんだと思います。