前回記事
の続きです。
③投資教育
今投資をしている人が投資というものをどこまで理解して行ってみえるでしょうか。
世の中には株、FX、CFD、仮想通貨といった流動性が高く、投機性の高いものから実物投資(不動産系)といったものまで様々です。
それらのリスクとリターンの関係等をどこまで把握しているでしょうか。
僕が実際におこなっている株についても「株式投資」と「株式トレード」というのは似て非なるものです。
株式というものは「人類史上最高の発明」と言われ、その発明と実際の運用を世界で最初に行った西ヨーロッパの国々が中世から近代まで世界をリードする先進国と呼ばれているのはこのおかげであるといっても過言ではありません。
個人で起業せず、法人にて企業する、という事の本当の意味がしっかり分かっていれば、法人の経営者が法人で融資を受ける時に金融機関が代表者の個人保証を取るという事がいかに株式会社という仕組みの内容と矛盾しているかがよく分かります。
こういったことに対して中小企業の経営者があまりに無知なのはそういう教育を受けた事がないからにほかなりません。
そういった背景等をしっかり押さえ、投資というのものが世の中にどんな影響を与えているのか。どうしてこういったものが存在するのか。
こういう事を是非教育の場で取り上げて若いうちに身につけてほしい、と思います。
④会社経営
経営を行うという事はどういう事でしょうか。
自分で起業する、という事に関してもっと積極的である世の中であってほしいと思います。
経営には(経営以外もそうですが)成功する経営、上手く行かない経営、それぞれあります。
実は
「上手く行かない経営」
というものの事例というのは最高の教科書になると思います。
起業する分野での社会情勢、ニーズ等をくみ取れなかった、資金を準備できなかった、初期投資金額が多すぎた…。
それらの失敗例は後に続く若者にとって最高の事例です。
そういった事を教育の場で学ぶことで将来起業する時の糧としてほしいと思います。
また日本社会が起業に失敗した人の再チャレンジの場がなかなか与えられない、というのもこういった事を教育として受けていないのも原因の一つではないでしょうか。
国民皆が経営というものを教育の場で学び、失敗する事もある、という認識を持つことで再チャレンジもしやすい風土が生まれるのでは、と思います。
さらにいうと経営とは会社の中の様々な分野を考えなければなりません。
営業、経理、総務、生産管理…。
会社の中にそういった分野が存在する、という事を教育の段階で理解するのは自分がどういった分野で働きたいのか、という事も理解がしやすくなる、と思います。
⑤社会保障
昭和の時代は「一億総中流社会」と言われていました。
皆がいい大学に入りいい会社に入る事を目指す。
そしてその会社で定年まで勤める。
それが一つ理想の形だと言われてきました。
ところがバブルがはじけ、平成前半の小泉政権の頃から風向きが変わってきました。
人材の流動化が進み、派遣社員という働き方が生まれました。
失われた20年の中でロスジェネ世代という言葉が生まれ、非正規雇用の方が増え、働き盛りの年齢の人たちが引きこもり、親の年金を当てにして生活する、いわゆる「8050問題」が日本を襲いつつある、という予想も出ています。
その中で社会保障というのは誰もが知っておかなければならない知識になりつつあります。
そういった社会になっているのは残念ですが、そういった社会になりつつある中で社会保障に関する知識というのは是非教育の場で学んでほしい事だと思います。
⑥複数の語学
語学については習得は早ければ早い方がいいと思います。
またグローバル化、ボーダーレス化が進む国際社会において、世界共通言語である英語の習得は必須条件と思われます。
高校卒業までにTOEIC◯◯点、というのを国策として掲げ、社会人になった際、実際に英語で日常のコミュニケーションを取れる為の基礎固めをしておきたいです。
また大学で勉強する様な第2外国語も早めにスタートしておきたいです。
候補はスペイン語、ポルトガル語、フランス語、中国語(北京語か広東語か)辺りでしょうか。
英語も第2外国語も、大学時にはビジネスレベルまで話せる様になる為に、義務教育の段階から始められるといいです。
続きはまた明日。