地位の高い人が動かなくてどうすんねん?
春の選抜高校野球が終わりました。
東邦高校が見事に優勝。
- 平成の最初と最後の優勝(平成31年は令和元年として記憶されると思うので平成と令和の最初の優勝校として記憶されるかもしれません。)
- 応援団のブラスバンド部が海外遠征の為、大阪桐蔭高校のブラスバンド部が応援演奏していた。
と様々な話題もあり、昨年夏の大阪桐蔭高校の根尾昴選手や藤原恭太選手の様な知名度を誇る選手こそいなかった(僕が知らなかっただけかも…。)ものの、様々な話題がありました。
ただ後味の悪い事もありました。
2回戦の習志野対星陵戦で習志野高校の選手がサイン盗み疑惑が生じた問題です。
サイン盗みというのがどういう状況なのかよく分かりませんが、この真偽や善悪はともかく、この後の事務局長のコメントにはとにかくがっかりさせられました。
まあ沢山論点がありますね。
言いたいことも沢山あります。
①サイン盗みは良くてピッチャーの癖を盗むのは何故許される?
以前から不思議なんですがサイン盗みって何故ダメなんでしょうか?
ちなみにプロ野球では移籍する選手がいるので毎年サインが変わるみたいです。
現在の野球は(野球以外もそうかもしれませんが)情報戦です。
プロの世界は次のカードの対戦相手の試合に先乗りスコアラーが試合観戦に行き偵察をしています。
その上で映像データも含めて相手チームの投手、野手の弱点や攻略方法を徹底的に探っています。
アマチュアの世界でも偵察なんて日常茶飯事で行われています。
昨今メジャーリーグではデータに基づいて極端なシフトを引いています。
三塁手が一二塁間を守る、なんていうちょっと前では考えられない事も平気で行われています。
今年日本のプロ野球も日本ハムファイターズなんかは取り入れるとの事。
プロだけではなくアマチュアでも強豪校なんかはスカウティングも充実してきています。
そこまでOKで何故サイン盗みはダメなんでしょうか。
不思議でたまりません。
②ヘルメットにインカムではダメなのか?
サインがここまでめんどくさい問題を引き起こすならサインなんて使わずにインカムにすればいいのに、と思います。
アメリカンフットボールなんかはヘルメットにレシーバーがあって無線で監督からの指示がダイレクトに聞けます。
野球でもそうすればいいのに、と思います。
そうすればこんな紛らわしい問題なくなります。
まあもっとも今度は無線傍受なんていう問題が起こってくるかもしれませんが。
③試合後に抗議せずにいつすんねん?
今回の問題で一番腹が立ったのが竹中事務局長のコメントです。
上に掲載しましたがもう一度
「試合後はノーサイド、抗議は控えてほしい」
試合後に抗議せずにいつすんねん?
試合中に出来ない事を試合後に検証して実際に行為があったか調べる。
関係各社への聞き取りもして映像もあれば確認する。
それが主催する高野連の仕事やないんかい?
試合中の抗議はもちろんダメ。
試合後の抗議もダメ。
試合後の抗議に対して
「気持ちはわかりますよ。でもやはりそこはもう一度、行動に移す前に頭の中で考えてもらうというのが必要かなと思う。」
↑
すぐに行動しないから球数制限にしても新潟高野連に先越されるんやないかい。
「今回のことで事情を聴取するようなことはない。」
↑
サイン盗みの抗議に対して事情徴収もなんもしない。
そりゃサイン盗み無くならんでしょ。
だって抗議しても事情徴収もされないんだから。
④お前が変えずに誰がやんねん?
事務局長というのが高野連でどれほどの力があるかは分かりませんがこういう場でコメントを求められるのという事は相当上の方の人なんでしょう。
そういう立場の人たちが積極的に動かずに誰が動くねん。
組織というのはトップの目線のレベル以上には絶対に上がりません。
トップの人たちがそこの組織をよくしよう、何か問題点があれば改善しよう。
そう思わない限り絶対に良くなりません。
そこをはき違えて部下に対し
「何故出来ない。」とか「うちの組織は使えないやつばかり」という人がいます。
果たして
「使えない部下」なのか「使いこなせない上司」なのか、という事です。
組織は頭から腐ります。
今回のこの事務局長の発言、自浄能力を失っている組織の典型的な例だと思うのは僕だけでしょうか。