自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

一つのきっかけで人は変わる

もがき続けていれば、ふとした瞬間で変わる事があります。

 

今から2年位前の話です。

うちの長男が野球チームでなかなかバッティングの結果が出ずに苦しんでいたことがありました。

守備に関しては一定の評価を受けていたみたいで、上級生のチームにもう一人の同級生と一緒にレギュラーに抜擢されていましたが、それは守備を評価されてのもので、

「8番、ファースト」

という打順が示す通り、決して打撃が評価されてのものではありませんでした。

 

同級生チームに戻っても打順は常に6番か7番。

 

長男は

「上位打線を打ちたい。上位打線は試合の中で廻ってくる機会も多く、沢山打てる。

だから上位打線を打てるといい。」

と常々話しており、家で素振りをしたり、ちょくちょくバッティングセンターに行ったりしていました。

 

ただ僕自身も野球は好きですが、所詮は観戦者レベルであり、技術的なアドバイスも的確にしてやれず、本屋に行って少年野球の技術書を買って勉強しながら悩んでいました。

 

ところがあるときを境目にガラッと変わりました。 

 

①グリップの位置を上げたらトップから振り下ろす形がピッタリはまった。

バッティングセンターに行っていていつもの様にボールを打ってた時、たまたまバットを握るグリップの位置を耳の上位まで上げて振り出したらバットがきれいに振り抜けました。

慌てて

「グリップを耳の位置まで上げてそこから振りだせ。」

と話したらそこから快音連発し出しました。

 

バットを振りだす位置=トップの位置が高くなった事で、ストライクゾーンに来るボールに対して上からバットが入る様になり、トップからインパクトまでがおそらく

「ダウン→インパクトの際にレベル(水平)」

という角度になり、バットがボールに当たる角度がよくなったのだと思います。

(こういう内容の事を後日スポーツ少年団の団長さんからも言われました。)

 

そこから試合でもヒットが出る様になり、打順も6番→5番→4番と徐々に上がっていき、その後は殆ど1~4番ばかりになり、5番以降を打つことは殆ど無くなりました。

 

②突如としてきっかけを掴み、そこからガラッと変わる事がある。

スイングの形を色々模索していたのですが、トップの位置が肩口の位置だったのが、それを耳のあたりまで上げただけガラっと変わりました。

 

本当にそれだけの事でした。

 

スイングの形もどこか綺麗でなかったものが綺麗になり、試合でもコンスタントにヒットが出る様になりました。

 

あれだけ本を読み、二人で試行錯誤しながら色々考えて、形を模索していたのですが、気づいたら一瞬でした。

 

この様に何か一つのきっかけで人はガラッと変わる事があります。

 

例えばラグビー。

あれだけマイナースポーツ(失礼!)だったものが、2015年イングランドで行われたワールドカップの南アフリカ戦で勝利を挙げた事で日本ラグビー界をめぐる風向きがガラッと変わりました。

 

それまで24年間ワールドカップで全く勝ち星を挙げられなかった日本が過去2度の優勝を誇り、その時点で世界ランキング第3位だった南アフリカを34-32で破ったことはワールドカップ史上最大のアップセット(大判狂わせ)と言われ、そこからラグビーブームが到来。

五郎丸選手がキックを蹴る前のお祈りの様なポーズは「五郎丸ポーズ」と言われテレビで色んな人が物まねをし、ラグビー関係の雑誌も書店で見る様になりました。

 

僕も経験があります。

 

株式トレードをやり始めて一年位、試行錯誤の時期が続いていました。

よく分からないまま一年位やっていましたが突然「これだ」という自分のパターンと出会い、それが大きく動き、利益を得た事で自分のパターンを確立でき、それを肉付けさせながら今に至っています。

 

何かひとつの事がきっかけとなりガラッと変わる事を僕自身も過去に経験しています。

 

③もがかない人にはきっかけが訪れない。

ただこのきっかけ、というのはもがかない人には訪れません。

何かを得よう、身につけよう、とする時にその内容が難しければ難しい程途中で壁にぶち当たる事も多々あります。

そこで膨大な時間を使い、自分の中で試行錯誤し、悩んだ時にふっとそのきっかけが訪れる時があります。

 

そのきっかけ、そこで悩まない人には訪れないのではないでしょうか。

そして訪れるまで悩まない人がそれを辞めていき、結果何も手に出来ない、というパターンなんだと思います。

 

④もがいた=間違えたという選択肢を消した、という事。

 

何かを身につけようとして例えば一つの方法を頑張ってやりこんだとします。

その結果膨大な時間をかけてやりこんだそのやり方が間違っていた。

それはかけた時間が無駄だった、ということではありません。

 

間違えたやり方という選択肢を消した、という事です。

 

しかもそこに至る過程で様々な経験や思考方法を得ることが出来ると思います。

 

何か一つのきっかけで人は変わることが出来ます。

今何かに必死にうちこんで答えの出ない方、悩んでいる方、それが解消され、飛躍するきっかけとなる事はひょっとしてすぐ目の前まで来ているかもしれません。