株価というのは方向性(トレンド)があります。その方向性についていくのが一番効率がいいのでは、と考えます。
前回記事
の続きです。
③下降相場になったら買い続けるよりも空売りをした方がいいのでは。
前回記事に掲載した日経平均株価のチャートです。
1990年代からは2000年代までは株価は下がり続けています。
ところがよく見ると1993年、1995年、1999年からは一時的に戻っています。
2003年位から株価は上昇に転じておりますが、再びリーマンショックで2008年位に下げた後2012年の秋口から上昇に転じました。
この局面がいわゆる「アベノミクス相場」ですね。
結局前回記事で書いた
「株価は上がる事もあれば下がる事もある。」
というのが実証されています。
(というかこんな話はわざわざ実証するまでもないですね。)
このチャートは日経平均株価のチャートです。
日本経済新聞社という民間の会社が選んだ日本を代表する225社の平均株価です。
「たかだか225社の平均株価が日本の景気を左右するんかい。」
と株を始めた当初そう思ってましたが、実際に株をやっているとこれを無視して株をやる人はいないであろう、といっても過言ではない位日本の株式市場、株価の動きに影響を及ぼす指標です。
それが証拠に、というかTOPIXという指標も同じような値動きです。
このTOPIXというのは東証一部に上場している全ての銘柄を指数化した指標でこれも日経平均株価とほぼほぼ同じ値動きを示しています。
という事は日経平均株価やTOPIXが上昇していく局面では個々の銘柄も上昇する銘柄が多くなり、下降していく局面では個々の銘柄も下降していく局面が増える、という事です。
株価というものが上昇と下降を繰り返すという性質があるのなら、下降相場の局面では空売りをした方がよくないですか、という事です。
この辺りは過去記事にも書きました。
前回記事でも書きましたが〇〇ショックというのは株価がどんどん下がっていく局面です。
こういう局面で
・投資信託や積立NISAを買い続ける人。
・信用取引で空売りをしている人。
どちらがより資産を増やせるでしょうか。
答えはやはり後者です。
夏は暑く、冬は寒いです。
夏は暑いから薄着して、冬は寒いから厚着をします。
寒い冬に薄着をしたら風邪をひきます。
逆に暑い夏に厚着をして外を出歩こうものなら熱中症にもなりかねません。
株もこれと同じだと思います。
暑い夏…上昇の局面の時には薄着をして、つまり株を買っていく。
寒い冬…下降の局面の時には厚着をして、つまり株を売っていく。
投資信託にせよ積立NISAにせよ大事な事は
「それ自体が目的ではなく、資産形成の為の手段に過ぎない。」
という事です。
手段という観点から捉えると
「上昇するケースも下降するケースもある中で株価が上昇する事を前提としている投資信託や積立NISAが果たして資産形成の手段として適切か。」
という事です。
ここは本当にいつも疑問を感じます。
④株価の方向性を見極めてその方向へ着いていくのが一番効率がいいのでは。
資産の評価というのは日本で暮らしている以上「円」ですると思います。
どんな資産にせよ
「円貨で時価評価をするといくらなの?」
というところに落ち着くのだと思います。
円で毎月積立をして、その資産評価を円で行った結果大きな含み損が出ている、という状態よりは
「円を株式相場で空売りをして、利益が出たらそれを決済し、最終的に円に戻す。」
という様にした方が投資効率は格段に上がると思います。
信用取引は制度信用取引というものを使えば買いにしても空売りにしても実際に仕掛けてから仕切るまで6か月以内、という決まりがあります。
つまりどれだけ利益が出ていたとしても6ヶ月後には円=現金に戻る、という事です。
国家の裏付けのある資産に最終的に戻る訳です。
ただし投資期間というのは短くなる訳です。
1.資産を現金でもつ…会計学の観点でいうと現金は流動資産です。つまりどの様にでも使うことが出来ます。
2.証券市場を通じて株式取引をする…「株式投資」という観点ではなく今が株価上昇な時期なのか下降の時期なのかを見極める。
3.上昇したら買い、下降したら売り、と決めて信用取引を行う…株価の方向性を見極めて、その方向についていく。
4.取引が終わったらすぐに資産を現金に戻す…トレンドが今までのトレンドと同じであればそちらの方向に仕掛けていく。逆のトレンドが出ていれば逆のトレンドについていく。常に全体相場の方向に仕掛けていく。
こんなイメージでしょうか。
⑤時間が経過すると再起不能に陥る事もあり得る。
前回記事で話したこの件
積立投資を長く続ければ、一時的に損失が出ても、いずれプラスに転じる可能性が高くなります。『積立NISA』の非課税投資期間は最長で20年間もありますから、時間を味方につけて、運用成績がプラスになるまで積立投資を続ければいいのです。
気を付けないとこの時間は「味方」にも「敵」にもなりえるという事。
さあ、積立NISAをやりますか、空売りをやりますか。
決めるのはあなたです。