株式投資、株式トレード、株以外にもFXや仮想通貨等をやっている方、信用取引ってやったことがありますか。
僕はめちゃくちゃやってます。
というか基本信用取引で株のトレードをしていて信用取引が出来ない銘柄のみ現物取引で取引を行っています。
ちなみに信用取引ってご存知でしょうか。
一言でいってしまえば
「借金して株をやる。」
という事です。
なんかこういうと
「借金してまで株をやるなんて。」
と思う方も多くみえると思います。
ところが株の世界では当たり前に行われています。
今株をやっている人、やろうとしている人で
「信用取引なんて危険すぎる。」
と考えている方がみえたら僕はその人たちにこう言いたいです。
「いやいや、あなたたちの方がずっと危険ですよ。」と。
何故でしょうか。
ちょっと考えてみましょう。
信用取引を行う事のメリットって何でしょうか。
僕は2つのメリットがあると思います。
まず一つ目のメリットです。
①より多くの資金での取引が出来る様になる。
信用取引というのは証券会社から借金をします。
ただ証券会社は誰にでもお金を貸す訳ではありません。
ではどういう人たちが証券会社からお金を貸してもらえるのか。
これは
・証券会社に証券口座を開設しており
・証券会社に30万円以上の資産=株取引をする為のお金があり
・証券会社の審査を受けてその審査を通過した方
が証券会社からお金を借りることが出来、信用取引を行う事が可能となります。
この場合の「審査」というと一般的な住宅ローンとかの借入の審査を連想される方も多いと思われますがそうではありません。
例えば勤務先からの源泉徴収票を提出しないといけないとかそういうものはなく、証券会社からの聞き取り書みたいものにネット上で記載をして送信するだけです。
内容としては金融資産の額とか取引経験とかそんな感じです。
その審査を通過すると信用取引が可能になりますが、その時に証券口座に30万円以上の資金がある事が条件であり、その30万円以上の資産は証券会社からお金を借りる時の保証金になります。
実際にお金を借りられる限度額は
(保証金の金額÷0.3)です。
100万円が証券会社に入っていれば100万円÷0.3で333万円までのお金を借りる事が出来ます。
そのお金で株のトレードを行うことが出来ます。
②空売りが出来る様になる。
信用取引でお金を借りる事も出来ますが、お金と同額の株券を借りることが出来ます。
何故株券を借りるのか。
これこそが空売りです。
例えば時価1000円の銘柄を1000株借ります。
時価総額100万円です。
この株を市場で売ります。
ただ株を借りて売るといっても実際に株券が手元に来るわけではありません。
時価分の資金が証券会社で拘束されます。
この株価が900円になった時に借りた株を返済する訳です。
ただ先程記載したみたいに実際に株券のやり取りをする訳ではありませんので拘束された資金が解除されます。
100万円拘束されていた=借りていた部分は時価で返済すればいいので90万円返済すればいい訳です。
時価100万円分の株券を時価で借りて時価90万円になった時に時価で返済する。
100万円分の返済が90万円で済みますので10万円が手元に残ります。
これが信用取引の空売りの仕組みです。
信用取引のメリットは以上ですがこのうち大事なのは②です。
この②があるからこそ僕は「株式投資」ではなく「株式トレード」を行っています。
株というのは上昇していく局面ばかりではありません。
下降していく局面も当然に出てきます。
その局面で空売りが出来ると出来ないとでは天と地の差が出てきます。
過去にあったライブドアショックやリーマンショックといった局面がピンチになるのか、それともチャンスになるのか…。
株価というものがどの様に動くかを考えてみてください。
株価は自動的に動くものではありません。
株価を動かすのは人の思惑です。
株をやる人はすべからく「利益を出したい。」「儲けたい。」と考えています。
その人達が「この株は上がるぞ。」と考えればその株を買ってきます。
株を買う人が多くなると株価は上がっていきます。
逆に「この株は下がるぞ。」と考えればその株を売ってきます。
株を売る人が多くなると株価は下がっていきます。
株を買う人=買方
株を売る人=売方
この需給バランスで株価は決定されます。
その需給バランスを読むのが株式トレードです。
株価が下がっていく、と考えた場合に空売りが出来る、というのが株式投資にない株式トレードの最大のメリットであり、そのメリットを享受しようと思ったら信用取引を行い、空売りを出来る様になる事が必須条件になります。
もし「信用取引をやらない」と考えられている方、その理由は何でしょうか。
これから株のトレードで利益を出していこうと考えてみえるとしたら信用取引を行う事は不可欠だと思います。
上記①のメリットは正直どちらでもいいです。
空売りをやっていただく為に信用取引、是非取り組んでみてください。