自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

規則は決めたら遵守しないとそのうち命取りになる。

僕は仕事柄高速道路をよく使用します。

そのほとんどが通勤なんですが。

 

自宅から職場まで少し距離がありますので通勤の際高速道路を使っています。

 

昔から感じるのが高速道路の「制限速度」についてです。

これって言葉通りの捉え方をすると

「この速度までしか出してはいけませんよ。」

という事だと思います。

 

文字通り出せる速度に制限を付ける。

そうしてそれ以上出してはいけません、といっている。

それが制限速度、という言葉の意味だと思います。

 

ところが不思議な事に高速道路を走っていると制限速度内で走っている車を見た事がありません。

(よっぽどの大雨や大雪の時はありますが。)

みんな(僕を含め)普通に制限速度の10%から20%増しで走っています。

高速道路でパトカーを見る事もありますが、パトカーですら制限速度を超過して走っています。

 

何故なんでしょうか。

昔から不思議でしょうがありません。

 

あともう一つ有名無実化しているルールが

「キープレフト」

です。

高速道路に限らずですが複数車線の道路は走行車線(左側)と追い越し車線(右側)に分かれており、原則車輌は左側車線を走らなければなりません。

追い越し車線は追い越しの時のみに利用し、それ以外は原則左側の走行車線を走らなければなりません。

 

このルールは制限速度よりは守られていますが、まだまだこのルールを知らないとしか思えない様な走り方をしている人が沢山います。

 特に東名高速や名神高速といった高速道路よりもむしろ都市高速で守られていない印象があります。

(都市高速の場合本線への出入り口が必ずしも左車線からという訳ではない、というのが原因かもしれませんが。)

 

最近煽り運転が社会問題化されていますが、本来知っておかなければならない規則を知らずに追い越し車線をいつまでもゆっくり走り、煽りを助長しているとしか思えない走り方をしている車もちょくちょく目にします。

 

 

規則というのはそこに所属する人が守るべきルールです。

作られた規則をみんなが守る事でその組織は円滑に機能します。

逆に規則が存在することにより、規則自体がその組織に所属する方にとっての行動規範ともなります。

 

ところが今の制限速度の様な「ほとんどの人が、かつそれを取り締まる立場にいる人ですら守っていない。」規則に何の意味があるのでしょうか。

 

それならいっそ規則そのものを変えてしまえばいい。

 

例えば今の高速道路は時速100キロから60キロぐらいの間の区間がほとんどだと思います。

それを新東名高速の一部の期間みたいに120キロにしてしまえばいい。

そうした上で制限速度を少しでもオーバーしたら即座に取り締まればいい。

その方がよっぽど法の意味と違反者に対する処罰の整合性が取れていると思います。

 

100キロ制限の道を110キロならOKだが120キロなら取り締まられる、というのはどうも分かりません。

 

そのくせシートベルトや一時停止等は大勢の警察官が待ち構え、違反した瞬間に警官が脱兎の如く飛び出してきて取り締まる。

 

確かに違反者がいけないんですが(やはり事故につながったり、実際に事故があった時にけがのリスクが高まるので)、違反に対する処分、という観点ではどうも整合性がとれていない気がします。

 

一旦決めた規則は遵守しないと意味がありません。

交通違反はスピードであれシートベルトであれ、ちゃんと取り締まらないと不公平感が出てきます。

 

そうなると取り締まり機関(警察)への不信感というのは絶対に出てきます。

 

ところで規則を遵守しないと交通ルールと同じくらい命取りになるものって何かご存知でしょうか。

 

それが「株式トレード」です。

 

これは本当に規則をしっかり守らないと致命的な傷を負ってしまいます。

 

その傷とはなんでしょうか。

 

それは

「トレーダーにとっての命綱である資金を大幅に減らしてしまう。」

という事に繋がります。

 

トレーダーにとって資金というのはまさに命綱です。

これがないと株のトレードそのものが出来なくなります。

 

なのでこの資金は絶対に守らないといけません。

 

www.jizaijin.biz

 

ただこのルール、これは交通規則以上に厄介な事が2つあります。

 

①統一したルールがない…ルールそのものを自分で作らないといけない。

 

「株をやる為にこれをこうしなさい。」

という統一したルールは何もありません。

実際に株式相場に向き合うと自分自身の資金の範囲内で好きな株を好きな株数だけ買ったり売ったりできます。

 

「車に乗る時はシートベルトをしなければならない。」

「踏切の前では必ず一時停止しなければならない。」

という細かいルールは一つもありません。

 

あるのは

「資金が無くなれば株のトレードが出来なくなる。」

という一つの真実のみです。

 

という事は自分なりのルールを作らなければなりません。

 

・どの指標を用いて銘柄を選ぶのか。

・どの時間に注文を入れるのか。

・一銘柄辺りの投資金額はいくらまでにするのか。

 

 この辺りは全て自分で考えないといけません。

金銭感覚や生活スタイル等が人によって異なる以上、スタイルも他人のスタイルがそのまま自分に当てはまるとは限りません。

 

マイルール、しっかり確立しましょう。

 

②ルールを破っても誰からも咎められない。

 

車を運転すると、どこかで交通ルールを意識します。

 

「赤信号だ、止まろう。」

「この道制限速度60キロだ。ちょっとスピードを落とそう。」

「一時停止だ。止まらないと。」

 

意識的か無意識かは別としてどこかで考えているものです。

 

あと

「あそこはいつも警察が一時停止を取り締まっている。」

という事を覚えていて、そこで意識をする、という事もあると思います。

 

こういう事って自分自身の行動に対して意外に抑止力になっているものです。

 

ところが株のトレードというのは規則違反に対して取り締まってくれる存在がありません。

 

自分が制限速度60キロのところを100キロで走っていても150キロで走っていても誰も取り締まりません。

 

抑止力になるものが何もありません。

 

という事は自分自身で強い意志を持ってトレードを行わないといつか大きな事故をしてしまう、という事になります。

 

自分でルールをしっかり決めないといつか奈落の底に転落します。

 

僕は株をやっていて辞めてしまう人の9割以上は事故にあった事が原因なのでは?と思います。

 

ルールを遵守せず(欲に目がくらみ、自分の損失許容額以上の取引をおこなってしまう。)大きな事故に会い(大損)、資金を失い、市場からの撤退を余儀なくされる。

そこに残されたのは大きく目減りしたほんの少しの証券会社の預け金残高とそれに反比例したとても大きな後悔の2つです。

 

車の運転中の事故は自分が注意していても事故にあってしまう事ってありますが、株での事故、というのは全て自分の不注意から生まれます、という事だけは頭に入れておきましょう。