自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

撤退点と撤退金額を決めて株をやれば大損しない。

前回記事

www.jizaijin.biz

の続きです。

 

これを個々の取引に落として具体的にやろうと思ったらどうすればいいでしょうか。

 

それは

「個々の銘柄の取引を始める前に撤退点と撤退金額を事前に決めておく。」

という事です。

 

具体的に数字を入れて考えてみましょう。

 

例えば現在株価が700円のA会社があります。

あなたがこの株を買いたいと思ったとします。

そうするとこの株を買う前にまず撤退点と撤退金額を決めましょう。

 

①まず撤退点です。

 

これはもしこの株が自分の思惑と逆の動きをしてしまったらどこで撤退するか、

という事です。

 

前回記事で書いた通り、 株というのは2つの局面(利益が出ている時と損失が出ている時)しかなく、株を長く続けるためのポイントは損失が出ている時のふるまいに係っています。

ですからまずは撤退点を決めましょう。

そうして実際に株価がその撤退点に達してしまったら潔く撤退しましょう。

今回の場合例えば撤退点が680円だとします。

そうしたらこの株価が680円になったら必ず撤退しなければなりません。

そこに一切の迷いは不要です。

 

迅速に、躊躇なく、迷わず撤退しましょう。

 

②次に撤退金額です。

 

これは自分がこの株を買う時にもしこの株が自分の思惑と逆の動きをしてしまった場合、いくらまでの損失を許容するか、という事です。

 

これは株というものが残念ながら「損失が出る事がある」というものである以上、必ず許容しなければならないものです。

ですからまず最初に考えなければなりません。

例えば30,000円までは損失を許容する。

但しそれ以上は許容しない。

これも決めたら必ず守りましょう。

1円たりともオーバーしてはいけません。

 

③ ①と②の組み合わせで投資金額が決まる。

 

①と②が決まれば一銘柄当たりの投資金額は自動的に決まります。

具体的に計算してみましょう。

 

株価が700円の銘柄を買います。

①で680円になったら撤退する、という事ですのでこの場合は

「仕掛け値から20円マイナスしたら撤退。」

という事になります。

リスクを20円見ているという事になります。

 

そうしたら②で30,000円の損失を許容するという事ですので、②の30,000円という数字を①の20円で割ってください。

30,000÷20=1,500という数字が出ました。

この数字が実際に仕掛けられる株数という事になります。

 

この場合ですと実際にA社銘柄を投資した場合

・700円×1,500株=1,050,000円

これが680円になったら撤退ですので撤退する時の金額は

・680円×1,500株=1,020,000円

となります。

撤退した時の金額が1,050,000円-1,020,000円=30,000円となり、当初決めた30,000円で収まります。

というかそこから逆算したので当然に収まるはずです。

 

この計算をしっかり事前にたててから注文をすれば株というのは大きく損をするという事が無くなるはずです。

 

そうして常に撤退点と撤退金額を事前に決めてから注文を入れる習慣をつけてみるとマイナスの金額というのは常に一定化します。

一定化させる、という事は

「含み損の状態で放置せす、損失を細かい確定損で確定させ、キャッシュに戻す。」

という状態になります。

この状態は

・大きく含み損を膨らました銘柄を持ってしまう、いわゆる「塩漬け」銘柄を持ってしまう。

・信用取引で大きな損が出てしまい、いわゆる「追証(追加保証金)発生」とか「強制決済」とかいう状態とは縁遠くなるはずです。

 

企業会計で使用するバランスシート(貸借対照表)に例えると

 

・ちゃんと撤退点、撤退金額を決めて株をやっている人の貸借対照表は資産が現預金勘定と有価証券勘定のみが残る。

 

株を買うと現預金勘定が減り、有価証券勘定が増えます。

 

これがもしこの株から撤退し、つまり損切りをすると有価証券勘定が減り再び現預金勘定が増えます。

但し含み損が確定損に変わるので株の購入前と比較してその分現預金は減ります。

ところが大幅に減る事は無いのでまた残っている現預金で株を買えます。

こういう方のバランスシートは常に現預金勘定と有価証券勘定の間が増えたり減ったりします。

しかもこの場合の有価証券勘定は常に流動資産です。

これがある意味個人投資家の一番健全な形です。

 

・撤退点を決めずにやっている人は資産に購入金額での有価証券が計上される。

 

有価証券は含み損を抱えている状態なので現金化が出来ません。

いざ現金化すると大きな含み損が確定損に変わり、現預金の残高が一気に減ってしまいます。

(有価証券-確定損=現預金)

しかもこの場合の有価証券に化けた現金は換金できない為固定されてしまいます。

 

ですから

・撤退点と撤退金額を事前に決めて取引をする。

・撤退点と金額から逆算して金額を決める。

・撤退点を決めて、撤退点に達したら躊躇なく撤退する。

 

これをしっかり守りましょう。

 

ここが決まればこのポイントをサンドウィッチングやハーフサンドのポイントにすればいい訳です。

 

www.jizaijin.biz

 

www.jizaijin.biz

 

www.jizaijin.biz