自財人を目指す男のブログ

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組織は頭から腐る…①

2019年にラグビーワールドカップが日本で開催されるらしいです。

各メディア等で少しづつ話題に上がる様になってきました。

僕はラグビーは殆ど見ませんのでよく分かりませんがあれだけ体重のある大男達がフィールド上を所狭しと走り回っているのを見ると凄い迫力ですね。

 

ワールドカップといえば僕にとってはやはりサッカーです。

 

昨年6月に行われたサッカーのロシアワールドカップ、結果はご存知の通り決勝トーナメント一回戦でベルギー相手に逆転負けを喫してしまいましたが、非常に悔しい負けでした。

まさかあの時点で世界ランクトップ5入りしていたベルギー相手にあそこまで互角に戦えるとはまさか夢にも思いませんでした。

 

ただ僕が本当に悔しかったのは試合内容というよりもワールドカップに至るまでの日本協会の日本代表に関するオペレーションの迷走っぷりでした。

 

2014年の南アフリカ大会の惨敗を踏まえてアルベルト・ザッケローニ氏を解任。

ハビエル・アギーレ監督を招聘。

メキシコ代表やスペイン、リーガエスパニョーラのオサスナ、アトレティコ・マドリー、レアル・サラゴサ、エスパニョール等、いわゆる「中堅チーム」、「アウトサイダー」に位置するチームでの指揮経験が長く、世界の舞台では同レベル、もしくはやや下程度のレベルである日本代表には適任であるという事で、南アフリカ大会の悪夢の直後という事もあり、期待も非常に高まりました。

南アフリカ大会でのメキシコ代表の健闘ぶりもそれに拍車をかけました。

 

ところが就任した年(2014年)の12月に2012年のリーガエスパニョーラでの試合での八百長に関与したとしてスペインの検察当局から告発を受け、それを受けた日本協会はアギーレ監督との契約を解除。

 

その後新たにヴァヒド・ハリルホジッチ監督を招聘しました。

南アフリカ大会で見せたアルジェリア代表でのスタメンだけではない様々なメンバーを組み合わせながらチームを機能させていく戦いぶりには2002年日韓大会時の韓国のフース・ヒディング監督を彷彿とさせ、「デュエル」という言葉が個の力が劣る日本人の能力を上げる的に捉えられたこともあり、ここでも期待が高まりました。

 

それがワールドカップ2ヶ月前に

「コミュニケーション不足」

というよくわからない理由により解任。

ピンチヒッターとして当時技術委員長だった西野朗氏を監督に据えました。

 

ワールドカップの結果はご存知の通りですが、僕が驚いたのが日本選手の奮闘ぶりでした。

今までの常識でワールドカップ予選はともかく本戦に出場する様な世界の強豪国と戦う時は

「日本人は個の力はどうしても劣る。だから組織力を高める事で世界に対抗する。」

というのが一つのセオリーでした。

 

ところが実際の試合はどうだったでしょうか。

 

・世界のFW陣を相手に互角以上の働きをみせた吉田麻也、昌子源のCB陣。

・あのリバプール所属のマネを完封したセネガル戦の酒井宏樹。

・相変わらずの運動量でサイドを制圧した長友佑都。

・中盤で攻撃の起点を作り、出足の長いスルーパスで前線にボールを配給し続けた柴崎岳。

・素晴らしい運動量とベルギー戦での見事なゴールが印象的な原口元気。

(あのサイドからあの隅に蹴り込む精度は素晴らしい。)

・相手DFラインとボランチの間での「中受け」で2ライン間の細かい動きでマーキングをずらして相手を混乱に陥れた香川真司。

・素晴らしいビューティフルゴールを2本決めた乾貴士。

(ベルギー戦の無回転シュートはワールドクラスです。)

・見事なポストプレイを見せ続けた大迫勇也。

(セネガル戦ではあのクリバリを相手に互角以上のマッチアップをしていました。)

 

みな個の力で世界を相手に互角以上の活躍をしていました。

 

今までの

「個の力が不足」

なんていう事は微塵も感じさせず、ドイツのブンデスリーガ、イングランドのプレミアリーグ等、世界の舞台で活躍している選手やJリーグで活躍している選手による素晴らしい活躍か見られました。

 

それだけに惜しむらくはやはり

「ハリルホジッチ監督の解任が遅すぎ、チームの再編成をする時間が殆ど無かった。」

という事です。

 

何故あの時期なのか、解任するならもっと早くは出来なかったのか。

もしあの解任がもっと早い時期に行われていれば、西野監督がスタメンだけでなくリザーブメンバーの選考やどんな選手の組み合わせが機能するかをテストする時間を確保出来たはずです。

(逆に言えばあの2ヶ月間という限られた時間であのスタメンを選考出来た西野監督の能力には感服するしかない。)

 

ハリルホジッチ監督を招聘した霜田正浩技術委員長は2016年の技術委員会の再編人事に基づく降格人事により退任しています。

解任の理由がコミュニケーション不足というなら霜田氏退任後に日本サッカー協会(以下JFA)は全く文化の違う異国で指揮を執る監督のフォローをどこまでしていたのか。

 

まして霜田氏の後任の技術委員長は西野氏です。

JFAはハリルホジッチ監督在任中に技術委員会を再編し、ハリルホジッチ監督が全幅の信頼を寄せていた霜田氏を降格させ、挙げ句の果てに

「コミュニケーション不足」

という理由でワールドカップ本番の2ヶ月前に監督を解任しました。

コミュニケーションというのは双方向です。

片方(ハリルホジッチ監督)のみが悪いのか?

もう片方である西野監督は技術委員長時代にどれだけコミュニケーションとっていたの?

コミュニケーション不足というなら技術委員サイドの責任は?

さらにそれを総括すべきJFAの田嶋幸三会長の責任はどうなんだ、という事です。

 

かなり長くなりそうなので続きは明日。

 

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へ続く