昨日の記事
の続きです。
昨日は上手く行っている人と行っていない人の思考法の違いを見てきました。
その続きです。
②上手く行く人と行かない人の思考法の違い。
2.水を低きに流す。
これはどういう事か。
「同じ立場の生徒さんに相談する。」
という事です。
自分の事を偉そうに言うわけではありませんが僕が講師です。
このスクールの講師というのは特に国家資格とか免許とかが必要なわけではありませんが、
「トレード塾の生徒として学び、利益を上げるという実績も出した人」
が講師をしている訳です。
という事はそれなりの経験と実績を積んでいる、という事です。
そういう立場の人から講師⇔生徒として教えられているにも関わらず、上手く行かない時に講師である僕に質問してこずに同じ立場で勉強している生徒さんに相談する。
これはどういう行為かというと
「愚痴っている」
だけなんですね。
この行為は実は非常に楽なんです。
自分の今の苦しい現状を話す事が出来、それに対して
「そうだね。苦しいよね。」
「実は私もなんだ。」
「そうなんだ。」
どいう同意が得られる可能性が高いからです。
この状態、楽ですよね。
「あ~、上手く行っていないのは私だけじゃなかった。」
となり、ここでホッとする訳ですね。
これが第一段階です。
この第一段階を迎えて楽になると次はどうなるか。
第二段階である「お互いに他人を否定し出す。」という状況に入ります。
「講師の教え方って問題があるよね。」
「そういえば他の人もこう言ってたよ。」
「やっぱりここの理論だめなんじゃないか。」
となっていきます。
この第二段階が進んでいくとどうなるか。
第三段階の「理論を学ぶのを辞める。」となっていきます。
この時点で今まで勉強してきた時間や払ったお金等の費用が
「サンクコスト=埋没費用」になってしまいます。
ここまで進んでしまうとどうなってしまうのか。
別の理論を探しに行く訳ですね。
また一日体験セミナーを受け、実際にそこのスクールに入り、お金と時間をかけて勉強する。
それはいいのですが株に限らずどんな世界でも
「全ての理論を完璧に理解してそこからスムーズに実践につなげる。」
事を途中つまづいたりひっかかたり悩んだりすること無く出来る人なんてめったにいません。
そんな事が出来るなんてよっぽどの天才だけです。
という事はどうなるか、別のところでも同じ事を繰り返す訳です。
理論を学び、実践につなげて結果を出す=利益を出すという目標に向かう過程の中でどこかで躓いたり悩んだりする事は当然に発生する。
その時にどうするか。
またそこで「同じ立場にいる方に愚痴る。」事をやり始めます。
これが上記で話したまた第一段階です。
第一段階に入るとまた第二、第三段階へと進んでしまいます。
そうなると結局どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。
ではどうすればいいのか。
③水は高きに流せ。
これはどういう事か。
「よりしんどい方を選択する。」
という事です。
まず同じ立場の人に相談してはいけません。
それは相談でなくて愚痴になります。
愚痴では何も解決できません。
ではなくて別の立場の人に相談します。
それは
「上手く行っている人」
です。
例えば私共のスクールで言えば講師である僕。
もしくは生徒さんでも上手く行っている人、実力のある人です。
人が何かを相談する場合、無意識のうちに「相談すべき人」でなく「相談したい人」を選びがちです。
相談したい人、というのは自分に耳障りの良いことを言ってくれる人です。
でもそれは一時的に気持ちよくなっているだけです。
その気持ちよさが終われば元に戻ります。
問題の根本的な解決にはなりません。
もし僕に相談されれば色んな事を聞きます。
・トレードの記録はちゃんとつけているのか。
・一番得意な指標は何か。
・普段どうやって銘柄を選んでいるか。
・株のトレードにどれだけの時間を割いているか。
・リスクはどうやって計算しているか。
何故こういう事を聞くのか。
「どこに上手く行かない理由が潜んでいるかを炙り出す。」為です。
上手く行かない理由を抽出し、それを一つづつ潰していかないと上手くいく様にならないからです。
この過程で当然に出来ていない事は指摘をします。
人は自分の出来ていない事を指摘されると耳が痛いものです。
でもそういった指摘事項を一つづつ潰していってもらう事が上手く行く近道になります。
逆に言えば
「やるべき事を全てやりきる事が上手く行くための最短距離」
という訳です。
僕も相談された方を貶めたり、傷つけたりするのが目的ではなく、上手く行ってほしいという一心で指摘をします。
水を普通に流すと水は低い方に流れます。
それは楽な行為です。
でもそこからは何も生まれません。
人に何かを言われるとしんどいです。
その状態というのは当たり前ですがしんどいです。
誰でもそうです。
でもその状態をクリアしないと道は開けません。
夜明け前の夜は一番暗いです。
そこを頑張ると夜が明けます。
水を高いところに流す努力をしましょう。
何かを学ぶ時に「しんどいなあ」と思う選択をしましょう。
結果的にそれが自分の行きたい場所への最短距離になるはずです。