自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

「量」と「質」と「速さ」のバランス

年が明けて会社にいったら色んな郵便がたくさん届いていました。

 

年賀状も含め様々な書類が届いています。

・年賀状。

・各仕入先、協力業者からの請求書…うちの会社は支払いが月末締めですので請求書は翌月初に届きます。沢山届いてました。

・金融機関からの案内…前月分の手数料の引き落としや当座預金の当座勘定照合表が一ヶ月分。

 

それらを全て開封し、社内ルールに従ってその後の処理に回していたのですがその中でふと見たら労働局からの封筒が届いていました。

 

なんだろうと思い開封するとそこには「人材開発支援助成金」の支給決定通知書が入っていました。

 

「最近申請していないけどなあ…。」

と思いながら中身をよく見てみるとそれはなんと昨年7月に支給申請をしたもの。

「今更かよ…。」

と思わずつぶやいてしまいました。

この人材開発支援助成金というのは従業員のキャリア形成に必要な資格取得とかを会社が費用を負担し、就業時間の中で行うと、資格取得に必要な費用の一部や費やした時間の一部を国が支援してくれる、というものです。

これが結構めんどくさくって、

1.年度初めに計画書を提出する。

2.個別の訓練開始1か月前までに訓練開始届を提出する。

3.訓練終了2ヶ月後以内までに支給申請届を提出する。

という大まかな流れがあります。

 

まあ公的機関の行うものなのでめんどくさいのは分かりますが、

「支給申請書提出から実際の支給まで半年間もかけるってどうなのよ。」

と思ってしまいます。

 

この制度には納得のいかない事もあって 現在こんなことも抱えています。

うちの従業員が業務で必要でしたので大型の運転免許を費用、時間共会社負担でとりに行かせました。

その時にもこの制度を活用しようと考え訓練計画を提出しました。

支給申請書を提出する時にどんな訓練をどんなカリキュラムで行ったかを提出する用紙「8号様式」があり、それはカリキュラムと時間をきっちり記載し、それに対して

・訓練を受けた本人(この場合は免許を取得した本人です。)

・会社内の訓練実施責任者(僕です。)

・訓練実施機関(この場合自動車学校です。)

の捺印が必要になります。

それはいいのですが別途で訓練実施期間が発行しているカリキュラム表(いってみれば時間割みたいなもの)も添付せねばならない、との事です。

 

これなんですが毎回決まったカリキュラムに基づいて訓練を行うものに対してならそのカリキュラムを添付すればいいと思いますし、僕もそれを添付することについてはむしろそうすべきだと思うのですが、問題は今回の大型自動車免許みたいに「自分のスケジュールに基づいて教習日程を予約したものについては決まったカリキュラムがないので訓練期間(この場合教習所)カリキュラムを出せない、という事になります。

 

ところがこれを労働局に話をすると

「カリキュラムがなければ助成金の対象にならない。」

というわけです。

 

いや、ちゃんと8号様式出してるやん。

しかも8号様式には訓練実施期間である教習所の捺印も押してあるやん。

といっても

「カリキュラムを出してもらわないと受理が出来ない。」

というわけです。

 

確かに助成金というのは国の予算から出るものなので(この助成金は雇用保険から出ている。)様々な書類をしっかり提出しないといけないのはよく分かります。

最近は助成金の不正受給を狙った事件もあるらしく、それを防ぎたい、とか当然労働局も会計検査院の監査もあるだろうし、その監査に引っかからない様にするのも分かる。

 

ただ訓練を個別に行うが為に個人個人の個別対応になりその結果

「統一したカリキュラムがない。」

ものにまでカリキュラムを出せって…。

それって制度の趣旨に反していないかい? という事。

 

仕事には当然こなすべき「量」があり、それはある程度の「質」を伴わねばならず、更には納期という「速さ」があり、この3つのバランスを考えてこなさなければならない。

 

ところがこの助成金に関する対応を見ていると

「ちょっとおかしくないかい?」

という事が非常に多いんです。

 

誤解なき様に言うと受付のスタッフである労働局の職員の方々は非常によくやってくれてます。

よく「お役所仕事」なんて言いますがスタッフの方々を見ていると決してそんな事は無く、こちらからの質問等に対してもとても親身になっていろいろ教えていただいています。

 

ところが支給申請提出から支給決定までのスピードだったり、「制度上書類が存在しないもの」にまで書類の添付を求めるとか、その辺りはもうちょっと考えてもらえないか、と思うわけです。

 

どこまで「量」をかけなければならないか。

その結果どれだけ「質」の高いものが出来るか。

またその「速さ」はどうなのか。

 

そのバランスが少し崩れていないかい、と感じます。

 

一応今回の支給決定通知書にアンケートが添付されていたのでその辺りの事は書いておいたけど、改善されるのかなあ…。

 

うちの会社の様な小さな組織でない国の機関なだけになかなか改善って難しいんだろうけど、ちょっとはこの声とどかんかなあ…。