先日ライフサイクルコストというものを考えました。
またライフサイクルコストなき投資は戦略なき投資につながる、という事を述べました。
僕はライフサイクルコストから戦略を立てると上手く行くと思います。
というかここからスタートしないと成功はおぼつかないのではないか、と考えています。
ではなぜここから考えるといいのでしょうか。
考えていきましょう。
①いつ、いくらお金が足らないかが分かる。
ライフサイクルコストを出してみると「いつ=何年後、いくら=金額」お金が足らないかが分かります。
「今すぐ足りない。」という人がみえたならば残念ながら投資はお勧めしません。
なぜなら投資は必ずリスクを伴うからです。
「今すぐ足りない。」という方は既に「足りない」状態なのでそこからさらに投資のリスクをとるのは現実問題として難しいでしょう。
こういう方が必要な事は
・生活全体を見直す事…「生活費」を見直す事ではありません。
生活費も含めた生活全体です。
生活全体を見直す事で余計な出費と同時に時間も見直してみましょう。
どこかで空き時間が出るかもしれません。
そこで出来る複業も考えてみましょう。
但しもしそこで複業を行った時にそれがアルバイト等の「時間を切り売りする事」であったとしたら、それはあくまでキャッシュ不足時期の緊急避難行為と考えてください。
「時間を切り売りする行為」は自分が労働をストップしてしまうとそこで終わってしまいます。
逆にライフサイクルコストを算出し、マイナス時期が無い方はリスクを大きくとる必要がないので、例えば定年退職後に向けてとか長いスパンで色んな事が考えられますね。
②時間的な余裕が生まれる。
ライフサイクルコストは把握することで収入と支出を比較して「支出が足りない時期がいつなのか」が分かります。
時期を把握することその時期までに何か手段を選び収入を殖やせるといいですね。
さらにその時に「いくら」というのが分かればどんな手段を選べばいいかが分かります。
③時間があればあるほど上手く行く。
投資、複業なんでもそうですが時間があればあるほど上手く行きます。
不動産や太陽光等の現物投資は時間があればあるほどキャッシュが生まれる時期に近づいていきます。
株式、FX等投機系といったある程度の経験や技術が必要なものは経験や技術を身につける時間があればあるほどいいです。
以上ですね。
こういった事を把握してから何かを始めるのとやみくもに何かを始めるのとでは取り組み方にも雲泥の差が出てきます。
例えば何かを身につける時にも「いつまでに身につけないといけない。」となれば気合の入れようや取り組む姿勢も違ってくると思います。
こういうことが分かっていれば例えば株で大幅に利益を出していたとしたら
「〇年後に不動産投資をやりたいから早めに利益確定をしておいてその時の資金に回そう。」
とか
「最低〇〇円の利益は欲しいからそこを割ったら利益確定して、株価がさらに上昇したらどんどん利益を伸ばしていこう。」
という様に個別の取引の戦術に落とし込めることが出来ます。
「全体の戦略を立ててそこから戦術に落とし込む。」
という方向を立てて取り組むとしっかり計画性のある取り組みが可能になります。
そうなると現物投資系のものは当初の損益分岐点まで到達する時間までしっかり待てたり、それが遅ければ追加のランニングコストの調達について考えたり、最悪売却も視野に入れたり、といった事も計画的にできます。
だから投資を始める方は
①まずライフサイクルコストを算出する。
②何に取り組むかを決める。
③個別の戦術を立てる。
という順番で計画をたてましょう。
そうすると比較的上手く行きやすいと思います。
やみくもに何かを始めるよりはよっぽどいいと思いますよ。