少し前の話ですが、昨年末に大学時代の同窓会に行ってきました。
同窓会といっても学生時代の気の置けない友人同士の集まりで声をかけ合っているのは男女合わせて15人位の仲間なんですが、今回は4人くらいの集まりでした。
今はメンバーが北は群馬、千葉から南は福岡まで散ってしまっており、なかなか集まれなくなってます。
かれこれ15年程毎年12月30日に集まる、というのが固定になっています。
基本的に一年に一度しか会わないんですが、なぜか会っても懐かしいという感じがあまりなく、「久しぶり」という会話もなく、いつも会っているかの様に会話が始まるから不思議です。
僕自身が卒業してもう25年も経過しているのでやはりみんなそれなりに変化しています。
容姿もそうですし、やはり就職し、転職し、結婚し、子供が生まれ、離婚を経験した人もおり、大きな病気を患った人もおり、転居を伴う転勤をした人もいます。
中にはすでに病気で亡くなった友人もおり、あまりにも早すぎるその死に葬儀の際は号泣したのが昨日のごとく思い出されます。
皆さんは同窓会というものをどう捉えていますか。
僕は就職したての頃
「年を取って同窓会の案内が来た時に普通に行ける様な大人になっおけよ。」
と言われたことがあります。
自分の父親に言われましたし、20歳代の頃に営業していた頃の取引先の社長にも同じ事を言われました。
その頃はイマイチピンと来てませんでしたが、最近何となくそれが分かる様になりました。
昔は起業して成功したら故郷に錦を飾るみたいな感じになる、とも考えていた事もありましたが…。
今回集まったメンバー、というかここ数年集まっているメンバーというのは(距離的な事が原因で来られない人達は別として)、皆充実した生き方をしているなあ、という事に最近気づきました。
職業も年収も家庭環境も全てバラバラ。
ただ会えば今の仕事の事、家庭の事、趣味の事、今取り組んでいる事、将来の展望等を屈託なく話しているメンバーの姿を見て改めてずっと付き合ってきてよかった、とも思いますし、これからも付き合っていきたい仲間たちだなあ、とも感じました。
既に亡くなった友人というのはたまたまうちから車で1時間位で行ける距離に住んでいた為、いつも年末に家族のところにいって仏壇に手を合わせて奥さんと近況を語り合い、お子さんの成長を見て、その直後に同窓会という流れです。
僕自身最近は亡くなった友人宅の訪問→同窓会参加、というのが年末を締めくくるイベントになっています。
亡くなった友人の仏前で手を合わせる度に、
「彼の分まで一生懸命生きているかなあ。」
「数十年後あの世で彼に会った時に誇れる生き方をしてきたかなあ。」
と思いますし、年末みんなで楽しいひと時を過ごした後
「来年ここに来るときまでに少しでも成長していられるかなあ。」
と感じます。
自分にとっては両方ともかけがえのないひと時です。
僕自身この同窓会はすごくいいモチベーションになっています。
「あいついい歳の重ね方しているなあ。」
「俺も負けない様にしよう。」
と勝手にライバル視しています。
良き友人であり良きライバルです。
2019年も始まったばかりですが、今年の年末になって
「ああ、あれやっておけばよかった。」
「しまったなあ。自分の立てた目標が全然できなかったなあ。」
と後悔することのない一年を過ごしたい、と思った昨年末でした。