自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

株価を「予想」するなんて出来るわけがない!!

2018年=平成30年が終わり新たな一年になりました。

今年5月からは新たな元号での一年になります。

 

年末には様々なメディアで昨年あった出来事とかの総括に関するニュースが沢山流れていましたし、今年に入ると今度は今年の様々な予想等が発表されています。

この時期に雑誌とかでは

「2019年ヒット商品大予想」

「今年ブームになりそうな〇〇」

といった特集がよく組まれています。

 

あと2月になるとプロ野球の開幕を控えて様々な野球評論家、解説者の方がどこが優勝するかという順位予想をします。

 

これって当然当たり外れってありますね。

実際にヒットしたものの中でもそれまでの予想と全く違うもの、今まで誰にも殆ど知られていない様な商品やサービスが出てきたりしますし、野球に限らずスポーツの順位予想なんて外れる事がしょっちゅうです。

(だからこそブックメーカーやJリーグのサッカーくじが事業として成り立つのですが。)

 

結局「予想は外れる」という事です。

 

経済状況も同様です。

今年の景気予測なんかも様々なメディアで出ています。

「東京オリンピックのある2020年までは日本経済は順調。」

「リニア中央新幹線が営業運転を開始する2027年まではリニア関連工事やそれに絡む公共工事も多く、しばらく好景気は続く。」

という意見もありますし、2018年の年末にNYダウや日経平均株価が大幅に下落した事を受けて、

「世界同時株安に入る」

「リーマンショックから10年経過した。次の不景気局面だ。」

という意見もあります。

 

結局どっちなの?と聞かれても分からないです。

 

以前も平成初期のバブル経済と言われている頃には

「日経平均株価は5万円を突破する。」

なんていう見通しを示した経済評論家もいます。

(実際にこの方の名前も覚えていますが。)

 

どんな著名な評論家でも予想は外れます。

 

これ個別株の株価でも全く同じなんですね。

 

例えば今株価1,000円の株があるとします。

これが明日2,000円になるか、500円になるか、誰も分かりません。

 

ましてや「いくらまで上がるか。」なんて誰にも分かる訳がない。

でもこれを知ろうとする方、って多いですよね。

「知りたい」方なら株をやっている人全員ですよね。というか僕も知りたい。

ところが「知りたい」にとどまらず、「知ろう」と努力する人がいます。

 

僕自身が株式スクールの講師をしている関係上、セミナーの中で質疑応答の時間に

「今この銘柄を持っているんだけどいくらまで上がりそうですか。」

というご質問をされる方がみえます。

あと

「今後の日経平均株価はどの様に推移すると思われますか。」

というご質問も多いです。

それに対して僕はいつも

「分かりません。」

とこたえます。

 

これは意地悪でもなんでもなく、本当に分からないからです。

将来の株価の推移が本当に分かる様になれば僕は間違いなく全ての職業を投げ打って、全ての資産を処分して株に変えて莫大な財を成すでしょう。

 

天気予報を考えてみて下さい。

以前と違いかなり正確になってきました。

今は「ピンポイント天気予報」という市町村別のものや、ゲリラ豪雨等に対応したものもあり、一昔前からすると精度は相当上がってきていると思います。

 

それでも「降水確率50%」なんていう数字が出てきます。

これって雨が降る確率五分五分という事です。

テクノロジーが飛躍的に向上した現在でも明日の天気すらそうです。

 

ましてや株価というのは天気よりももっと難しい「人の思惑」というものに左右されます。

 

株価というのはその株を売買している人の意思の合意と言われています。

 

その株を持っている人がその株を売れば株価は下落しますし、今からその株が値上がりしそうと思えば株価は上昇していきます。

 

市場に参加している人達の

「上がるだろう」「下がるだろう」

という思惑の中で株の売買がなされ、その結果として株価は上がったり下がったりします。

 

という事は株価を予想しようと思うと

・その株を持っている人

・その株を買おうとしている人

全ての人の意思を理解しなければならない、という事になります。

 

そんな事が果たして可能なのか、という事です。

 

人の思惑なんてその都度変わります。

1,500円だった株価が1,490円になった瞬間に売ってしまう人もいるでしょう。

株価2,000円の銘柄を3,000円まで上がるまで保持したい、と考えていたとしても1,900円を割り込んだ瞬間に「これ以上下がったら嫌だから」と心変わりしてしまい売ってしまう人だっていると思います。

 

そう考えていくと株価を予想するなんて不可能に等しい、僕なんかはできる訳がない、と考えます。

 

何度も言います。

 

予想は外れます。

 

外れると分かっている予想にすがりついたり、予想を立てて株をやる程馬鹿馬鹿しい事はない、と思います。

 

今株をやっていて含み損で苦しんでいる方、「予想する」事をやめてしまうと少しは状況が好転すると思いますよ。