皆さんは今何か投資や副業をしていますか?
何かやっている人、上手く行ってますか?
今から何かをやろうとしている人、何をやろうとしていますか。
今から何かをやろうとする人にお勧めしているのが
「ライフサイクルコスト」
を考えることをお勧めします。
ライフサイクルコストとは
「あなたが生きていく上でこの先お金がいついくら必要か」
という、生きていく上のコスト=費用です。
例えばやり方としてはこんな感じです。
①何歳まで生きるのか、という事を概算で算出する。
結論は「わかるわけがない。」です。(笑)
でもそんな事を言ってしまうと身も蓋もありません。
ですので概算で算出してみましょう。
まずは日本人の平均寿命を確認しましょう。
厚生労働省のホームページで簡易生命表の概況という箇所がありますのでそこをみてみましょう。
そうするとそのページに「統計表」とあり、その下に
「平成29年簡易生命表(男)」
「平成29年簡易生命表(女)」
とあります。
これを見るためにはPDFファイルが見られるパソコンやスマホでないといけませんが、その表をクリックしてください。
色んな数字が書いてありますが見るべきは一番上の行の一番右と一番左の部分だけです。
あとは無視しましょう。
一番上の一番右「年齢(X)」の0と一番上の左「平均余命(Ex)」を見ればOKです。
これは「男女共に0歳児の平均余命…0歳児があと何年生きられるのか」という事です。
この数字がいわゆる「日本人の平均寿命」ですね。
ですから直近の最新データである平成29年時点では
・男性が81.09歳
・女性が87.26歳
という事になります。
ただこの数字はあくまで「現時点の平均値」です。
これに将来的な医学の進歩も考えて5歳プラスしましょう。
という事は現時点で男性は87歳、女性は93歳くらいまで生きるんだ、とかんがえておきましょう。
②現時点の年齢から死ぬまでにかかる「生活費=ライフコスト」を算出してみましょう。
例えば現時点の年齢が35歳だとします。
となると男性は87-35=52、女性は93-35=58
この年数分生きる、という前提ですので、この間の生活費が必要です。
生きるという事はやはりお金がかかる、という事ですね。
ここから現状を出していきます。
・家庭環境…結婚しているのか独身なのか、子供が見える家庭は今何歳の子が何人いるのか。
独身の方は難しいですが大体いくつくらいで結婚して子供は何人くらいで、という理想を考えればいいでしょうし、実際に結婚してみえる方やお子さんがみえる方はお子さんの年齢等も考えましょう。
ここ、結構ポイントです。
・教育関連費用…お子さんが見える方はかなりのウェイトを占めます。
今のご時世少子化の影響で大学にはだれでも行ける、という感じになりつつあります。
また公立なのか私立なのか、自宅から通うのか下宿をするのかでも金額が変わってきます。
・住宅関連費用…これも大きいですね。
持ち家なら住宅ローンの残高、賃貸なら今の年齢から日本人の平均寿命までの期間の家賃
あと持ち家の方は毎年の固定資産税と修繕費がかかります。
特に建築時から15年を過ぎてくるとそこからどんどん出てきますので要注意ですね。
・車等の大きな固定資産をお持ちの方…その買い替えコスト、メンテナンスコストがかかります。
・その他生活関連費用
これらを全て算出します。
この辺りは生命保険会社とかのホームページに参考資料が出ていますので参考にされるといいと思います。
ここまでが「ライフコスト」です。
「あなたが生きていく上でこの先お金がいくら必要か」
というものです。
③ライフコストをライフサイクルコストへ変換する。
ライフコスト…あなたが生きていく上でこの先お金がいくら必要か
ライフサイクルコスト…あなたが生きていく上でこの先お金がいついくら必要か
いつ、というのが大事ですね。
この概念がないと企業では「勘定合って銭足らず」といういわゆる「黒字倒産」になってしまいます。
貸借対照表、損益計算書だけでなくキャッシュフロー計算書も必要、というのと同じです。
上記②で出したライフコストを年表にしてみましょう。
②は生涯にいくら必要か、という金額が出ますが、その合計金額が一度に必要な訳ではありません。
時の経過とともに発生していくものばかりです。
ですから②の生涯でいくら必要というものを時間軸に落とし込んでみましょう。
そこまでやるとライフサイクルコスト、が見えてきます。
5年後にいくら必要、10年後にいくら必要、という感じですね。
④自分の資産、収入を③の表と対応させてみよう。
今までは支出の方を見てきました。
今度は収入を見ていきましょう。
サラリーマンの方は給与をはめればいいですね。
賃金規程や退職金規定を確認してみましょう。
将来もらえる年金や今かけている生命保険の個人年金等も日本年金機構や生命保険会社に確認すれば分かります。
これも総収入だけでなく、年毎にしてみましょう。
さらに資産もプラスしてみましょう。
⑤収入(④)-支出(②)、収入(④)-支出(③)を確認する。
ここが毎年プラスであればOKですね。
③はライフサイクルコストですので時間軸で考えて年間のマイナスがない、という事はお持ちの資産を取り崩す必要もないと思います。
もし投資を始められるならリスクの少なく、リターンもさほど多くない安定性重視のものをお勧めします。
④-②がプラスだが④-③でマイナスの年があればそこの備えは必要です。
収入を上げるのか、今お持ちの資産を取り崩すのか、借り入れで調達するのか、何かを考えておかなければなりません。
④-②がマイナスな方、今から動きましょう。
投資にしても副業にしても大事な事は「時間×投資金額」です。
現時点で④-②がマイナス、という事は何かを始めるのに必要なお金もあまり用意できないはずです。
ですから早く動きましょう。
そうすることで始めは少ないリターンでも時間の経過と共に成長させられます。
以上、いかがでしたか。
これを考えると副業、投資にも上手く活用できますよ。