自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

個人の「稼ぎ出す」力が必要な時代~後編~

「自分」こそ商品、高く買ってくれるところに売ろう。

 

前回記事

www.jizaijin.biz

の続きです。

 

令和の新時代、衰退していく日本の中で生き抜く為に必要な事は個人個人が会社組織にこだわりすぎることなく個人で稼ぎだす力を身につける事である、と僕は思います。

 

①「店に並べる商品は一つでなくてもいいのでは?」

 

よく田舎の道を走っていると道の脇に果物が売っている直売所があります。

僕は結構そういうところに立ち寄るのが好きなんですが、直売所に行くといくつかの果物が売っています。

うちの会社の支店の近くにも道の駅があり、用事でそちらに行く時にたまにランチに行きますが、そこで季節の果物が売っており、ちょくちょく買います。

その時に感じるのが、

「種類が沢山あると心が躍る。」

という事です。

選択肢が増えると「どれにしようかなあ。」とうれしい悩みがあります。

店としても複数の種類があれば売り上げもその分大きくなります。

 

我々もそれと同じではないでしょうか。

 

もし自分の持つ価値が商品だとしたらどうでしょうか。

 

複数の価値をお持ちならそれを異なるお客様に販売すればいいのでは?

と思います。

 

  • 会社員として自分の労働力を会社に対して販売する…これがサラリーマンです。
  • 他のスキルは他の顧客に対して販売する…これが自分のビジネスです。

直売所で売るのはブドウだけでなくてもいい訳です。

なしやかきも一緒に売ればいい。

買い手が付けばそこに売上が、利益が発生します。

 

このビジネスには定年がありません。

転勤もサービス残業もありません。

 

②マルチなスキルが身に付く。

 

自分のビジネスには商品の売価も自分の好きな様につけられます。

仕入も自らの裁量で行わねばなりません。 

 

時には高く売れて予想外の喜びを得る事もあるでしょう。

時に安く売れたり原価割れで損をしてしまい、「あちゃー」と落ち込む事もあるでしょう。

 

そういう事も含めて自分の勉強にもなります。

 

またサラリーマンの時に漠然と考えていた売上と原価の関係、利益と資金繰りの関係、それらを全て一連の流れで身をもって理解することが出来ます。

 

  • 商品の仕入や加工
  • サービスの提供
  • 販売
  • 資金繰りや経理

これらの一連の流れが身をもって理解することが出来ます。

 

こういうことをトータルで考えていくのが「経営」です。

 

自分が大学を出て新入社員で大手の専門商社に入社して営業職をやっていましたが、その時に社内スローガンとして「すべての従業員が経営者としての自覚をもって働こう。」というのがありました。

 

僕はいつも

「単一的、専門的なスキルしかない。しかも報酬にも変動の無い会社員がどうやって経営者の自覚を持てというんだ。」

とまともに捉えてませんでした。

 

ただ自分で1万円でも2万円でもいい、少しでもいいので自分で稼ぎ出す事が出来る様になると必然的に経営者マインドが身についてくるのでは、と思います。

 

というか1万円でも2万円でも会社を頼らず自力で稼ぎ出す事が出来る様になればそれはもう立派な経営者です。

 

その過程で得たマインド、スキルは会社員としての仕事にも必ず活きてきます。

 

こうやって個人個人が稼ぎ出す力を身につければ、不景気とか衰退経済とかいうのは関係が無くなります。

 

③個人が稼ぐ力を身につける=究極の高齢化対策である。

 

また高齢化が問題となっていますが、現役の間はバリバリ働けていても年齢が重ねていくと当然身体能力は衰えてきます。

 

その時でも自分に合った仕事、自分のビジネスを立ち上げてしまいさえすれば、自分のペースで働けます。

 

年金もこれからは給付額がどうなるか分かりませんが、年金以外に収入を持っておくことは老後の自分の生活に彩を与えてくれることでしょう。

  

何よりも人生90年時代。

60歳、65歳で退職したとしてもその後の人生はまだまだ続きます。

 

50歳になっても60歳になっても個人が会社組織に頼らず、稼ぐ力を身につける事、こんな時代が来れば日本の未来は明るいと思います。

 

世界の先進国は軒並み高齢化になりつつある、と言われています。

その中で高齢化のスピードが特に速い日本が高齢化国家としての在り方を世界に知らしめることが出来れば、21世紀中盤の日本は再び世界から

「ジャパン アズ ナンバーワン」

と呼ばれる日がくるのではないでしょうか。

 

そんな日が来ることを願い、自分も個人として微力ながらこれから頑張っていこうかなあ、と考えている今日この頃です。