自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

採用の難しさ

縁とタイミング、こればっかりは努力ではどうしようもない…。

 

3月から4月にかけてうちの会社も何人か従業員が入社しました。

 

うちの会社は新卒一括採用の大企業ではありませんので、欠員や事業規模の拡大に応じて人員を採用しています。

 

今回も退職に伴う入れ替えや増員等でこの1ヶ月位に6人程の従業員が入社してきました。

 

今回採用の過程で様々な出来事がありました。

「思うようにはいかないなあ…。」

と思い知らされた一ヶ月でした。

 

備忘録もかねて色々書いておきたいと思います。

 

①募集が予想以上に多かった

うちの会社は事業部が3部門あり、さらにそれをサポートする管理部と部署的には4部署あります。

今回はそのすべての部門で各1~2名の求人をしたのですが、予想を上回る応募がありました。

こうなると非常に難しいです。

 

流れとしては

  1. 各部署の欠員及び希望求人数を確認
  2. 採用予定人数及び求人費用を取締役会で可決
  3. 求人媒体の担当者と求人期間、原稿内容について打ち合わせ
  4. 媒体掲載後の面接段取り
  5. 面接
  6. 不採用者への応募書類返送&採用者への採用手続き

となります。

 

ここで難しいのが5と6です。

 

よくある大企業の「新卒一括採用」とは違い、応募→面接をある程度の期間(2~3日)で行います。

となると面接の日程がバラバラになります。

極端な話、面接して「この人採用したいなあ。」という話をしている時に応募があったりもします。

 

そういう時には「どうして一日前に連絡くれなかったの?」という見当違いの思いを抱くこともあります。

 

②内定を出したものの別の人が欲しくなり…

 

こんなことがありました。

一人の応募者に内定を出しました。

この出し方が

「(当社に)来るのなら歓迎します。」

と口頭でいきなり伝えてしまっていた事。

当然に本人は「内定」と思います。

それで本人が

「今面接の約束をしている会社があるので〇〇日まで待ってもらえますか。」

という話をしました。

 

そこでその日まで待つことになりましたがその間にも求人の応募が2名ありました。

ここの部署は2名採用予定です。そのうち1名は別の人で決まりました。

もう1名について

  1. とりあえず新規で応募のあった2名を面接する。
  2. 2名に対して1名は不採用、もう1名は保留とし、内定者の返事を待つ。
  3. 内定者が入社する、という話なら保留者も不採用。
  4. 内定者が入社拒否なら保留者を採用。

という段取りを組みました。

2名の面接日が内定者から返事の来る最終期限の一日前ですので、流れも非常にスムーズにいくはずでした。

 

ところが2人の面接をした後、面接担当者(この部署の責任者)が

「今日面接をした人が気に入ったので保留している人は断ってほしい。」

という連絡が入りました。

 

③「内定」とは

 

僕が

「〇〇さん(←面接担当者)、本人に内定出したんじゃないですか。」

と尋ねました。

本人からもそう聞いてましたし、内定者からも「内定をいただきましたが。」という事で雇用条件に関する質問もうけていたので思わず「?」と思って確認しました。

 

そうするとその担当者は「内定は出していない。」と言います。

「じゃあなんて言いました?」

というと

「『うちは来てくれるならいつでも歓迎するんで、返事待ってますよ。』と言いました。」 

 

僕は思わず

「〇〇さん、世間ではそれを『内定』というんですよ。」

と話しました。

 

もう少し詳しく聞くと

  • 今日面接に来た人が非常に良かった。
  • その人は内定の人と違ってすぐにでもうちの会社に来たい感じだった。
  • だからこちらの人を採用した方が社益に沿っているのでは。

と言われました。

 

それに対して僕は

  • 〇〇さんは面接担当者で部署の責任者、という事は〇〇さんの発した言葉というのはうちの会社が発した言葉。それには責任を持たなければならない。
  • もし今回みたいな対応を取りたければ「うちも規定の人員に達するまで面接をするのであなたが返事がある前にこちらが人を採用する可能性もある。
  • 入社する前に他社の面接を受けるのはその人の自由。それに複数の会社をしっかり吟味する人がうちの会社に入社する、という事はうちの会社に魅力があったという事だし、本人も就職や仕事に対してしっかり考えているという事なのでそれはそれでいいのではないか。

という事を話しました。

社長にも状況を報告しましたがやはり僕と同意見で、当初内定出している人の返事をまとう、という話になりました。

幸いにも次の日に内定者から「お世話になりたい。」という連絡があり、無事に入社にこぎつけました。

 

④こればっかりは…

人が応募してくるタイミング、会社が人を欲しいタイミング、当然に違います。

採用した後で「なんでこんな人を採用してしまったのか。」と思う人も正直居ます。

まあこればかりはどうしようもありません。

 

出来る事といえば面接に来た人が「この会社に入りたい。」と思われるだけの組織を作る事くらいでしょうか…。