自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

何の為にその職場に居続けるのか。

転職の志望動機を見失うと自分の行動に一貫性が無くなります。

 

今僕が勤めている会社は求人活動をしています。

事業部が4部門ありますが、そのうち1部門で1もしくは2名、僕のいる管理部でアルバイト1名求人を出しました。

 

数人の応募があり面接も行いましたが、いざ採用する時になって「今の会社をやめられなくて転職できなくなりました。」という連絡がありました。

こういうケース、ちょっと前にもありました。

 

アルバイトをしていて正社員勤務を希望して応募があり、面接をして採用したところ、

「退職するのに一週間くらいかかるから一週間後の〇日から出勤にしたい。」

と言われ、採用通知書を出し、必要書類の回収も完了し、後は入社のみという段階で月曜日入社という段階でその前の金曜日の17時頃に電話があり

「すみません、以前のアルバイトが辞めさせてもらえなくて月曜日から出勤できません。」

と言われました。

「いつから出勤できるのですか。」

と確認したところ

「後任の段取りが出来ていないのでまだ分からない、と言われています。」

と言われたので

「既に明々後日(月曜日入社で直前の金曜日)入社という事で入社前検診、研修等色んな段取りが終わっている。

直前になって分からないでは話にならない。こちらの入社はお互いに話し合ってそちらの意向を尊重して日にちを決めた。

延期するならするでいつになったら今のアルバイト先辞められるのか、今の勤務先と早急に話し合って連絡をください。」

と話をしました。

その後その人からは連絡がなく、月曜日には採用の際に預かった書類を本人に郵送で返送しました。

 

後日社長や従業員とこの事について色々話していました。

 

①どっちが大事?

さてここでクイズです。

 

・今までアルバイトをしていてもう辞めようとしている会社

・労働条件等を見て「ここで働きたい」と考えて面接をして採用された会社

 

あなたはどちらが大事でしょうか。

少なくとも僕なら後者を選択します。

 

一般的に転職を考えている人は現状を変えたいと思っているからこそ転職活動を始め、いろいろリサーチをして希望の会社に応募する訳です。

その原動力となったのは何でしょうか。

「現状を変えたい」

という事だと思います。

それで現状を変える、という事がうちに採用された事で可能になった訳です。

 

にもかかわらず何故?

という感じです。

この辺りは全く理解できません。

②契約とは?

労働基準法に退職に関する事柄は無く、民法上の規定を当てはめる事になっており、一般的には従業員は退職を申し出てから2週間でその会社を退職できることになっています。

そもそもそれを知っているのか、という事です。

この辺りは知らない方は本当に知りませんが、こういう事ってもしご自身が転職をしようと考えてみえるなら知っておいた方がいいと思います。

 

もう一つ大事な事。

今回は会社も本人に採用通知書も手渡しし、入社日打ち合わせも完了しています。

という事は今回の雇用契約は既に成立しています。

(そもそも契約というのは口頭でも成立します。)

にもかかわらず入社3日前になって一方的に入社できないといってきたという事は一方的な契約の破棄に当たります。

 

今回はこの方の採用にあたり、会社は

・制服手配

・社会保険手続き

・住民税特別徴収(給与天引き)

・クレジットカード手配(遠方での仕事に使用するケースがある)

・印鑑作成

・退職金保険契約

・入社前健康診断手配

を既に手続きを開始していました。

 

こういうケース、悪質だと判断されると訴訟を起こされるケースも充分にあり得ると思います。

③退職を引き延ばす現在勤めている会社の妨害

そもそも「辞めたいけど辞められない」という状況を生み出している大部分の原因がこれだと思います。

会社は今居る従業員の人数を前提にして体制を作っている訳です。

逆に言えば会社の体制を維持していく為に現状の従業員を雇用している訳です。

だから従業員が退職を申し出るというのは基本的には困る行為です。

一人退職するという事は現在回っている体制に一人欠員が出るという事なので現状の体制を維持する為に新規で一人雇用しなければなりません。

ただ新規で雇用するという事はその方がどんな方か分かりません。

ですから現在働いている方に問題がなければ今の方にそのまま働いてもらった方が都合がいい訳です。

だから会社は退職を申し出た従業員を引き留めにかかります。

 

さらに今問題なのが「人手不足」という事。

 

これは社会問題にもなっているのでご存知の方も多いと思いますが一人辞めるとその穴埋めが大変になります。

広告費を使って募集活動をしてもなかなか求人の応募自体が来ない。

 

となると企業は本格的に退職を申し出た人にあの手この手で引き留めにかかります。

なだめすかしたり、条件を上げたり、時に脅したり…。

これは僕も30歳代の頃に経験があるのでよく分かります。

 

ここで双方共上記②の契約とかを知っているのか、という話になってきます。 

 

④そもそも何の為に転職を?

 今回一番の疑問がこれです。

転職等のは自分の理想を実現する一つの出発点です。

自分の人生をより豊かにするための手段としての転職のはずです。

現在のバイト先で満足しているならそもそも転職活動をしなければいい訳です。

 

転職をしたい→転職先を探す→転職が決まる→退職をする→新たな職場で働きだす。

 

それは全て自分自身がよい生活をする、自分の人生を切り開く為の手段です。

それを今の職場の引き留めか妨害か分からないですがそれで断念してしまう。

正直

「馬鹿じゃないの。」

と思ってしまいますし、逆に

「こういう人に来てもらわなくてよかった。」

とも思います。

 

何の為に転職をするのか、退職を申し出たにも関わらず何の為にその職場に居続けるのか。

自分の人生を考えたら答えは簡単に見つかるはずなんですが…。