自財人を目指す男のブログ

人生を豊かにする「財」を「自在に稼ぐ」という意味の「自財人」を目指す男のブログです。某会社の執行役員として、トレーダーとして、トレード講師として、不動産投資家としての毎日を綴っていきます。

フリーエージェントを目指そう

僕は野球が好きです。

 

自分が野球をやっていた訳ではないのですが、昔からプロ野球ファンで世界のホームラン王である王貞治さんに憧れて巨人ファンになり、それが今まで続いています。

 

この年末は巨人恒例の「大型補強」というのがまたメディアを賑わせています。

・丸佳浩(フリーエージェント)

・炭谷銀仁朗(フリーエージェント)

・中島裕之(自由契約)

・岩隈久志(自由契約)

・クリスチャン・ビアヌエバ(新外国人)

・ライアン・クック(新外国人)

 

こうしてみるとすさまじい勢いですね。

 

またフリーエージェント選手の入団に伴い人的補償選手が2人退団してしまいましたがその選手が生え抜きスター選手であることにも各メディアからは批判的に見られています。

 

フリーエージェントの選手を獲得するとその選手の旧チームでの年俸によって人的補償といって獲得されたチームが獲得したチームから1人取り返す事が出来ます。

獲得した側は28人までプロテクト出来ますが、日本のプロ野球の支配下登録選手の上限は70名、うち外国人はプロテクト云々は関係ありませんので実際は70名➖外国人➖28名の50名弱がプロテクトから漏れてしまう訳です。

 

プロテクト名簿は外部には非公表の為詳細は分かりませんが今回は

・丸選手の獲得の対価として長野選手。

・炭谷選手の獲得の対価として内海選手。

がプロテクト漏れしており、それぞれ丸選手のいた広島、炭谷選手のいた西武にとられてしまいました。

 

長野、内海両選手共巨人に入るためにドラフトでも他のチームからの指名を拒否して巨人入りした選手ですので、長年主力選手であった事もあり

「生え抜きを大事にしない」

という批判に繋がっています。

 

僕は今回の件、巨人ファンという観点というよりはビジネス目線でそれぞれの立場として皆プロフェッショナルであったなあ、と感じました。

 

それぞれ見ていきます。

 

①フリーエージェントで巨人入りした丸、炭谷選手。

 

元々プロ野球選手というのは球団にその選手の「保有権」というものがあります。

という事は我々一般人みたいに「他の会社に転職をする」という事が制度上不可能になっています。

野球やりたければうちの会社でしかやれないよ、という状態です。

プロ野球は個人事業主ですが、こんな状態では全く球団と対等な立場での交渉なんて出来る訳がない。

ですからフリーエージェントという権利を得た事である意味初めて球団と対等に交渉できる権利を得た、という事になる訳です。

当然環境が変わればそこで活躍できなくなるリスクもある。

丸選手なんかは29歳、2年連続MVP、年齢的にも実力的にもピークの状態です。

広島に残れば将来監督とかへの道も開けるかもしれない。

そういう事も充分考慮しながら自分の権利を行使した訳です。

炭谷選手含めプロフェッショナルだと思います。

 

②人的補償で退団、移籍した内海、長野選手。

 

「何故俺が?」

とも感じた事でしょう。

ひょっとして荒れたかもしれません。

ところがそんな事はおくびにもみせず、

内海選手は今までの感謝と新たなチームでの意気込みを述べ、巨人とは日本シリーズで対戦しようというメッセージを送りました。

 

長野選手は三連覇している強い広島に選んでいただけた事は選手冥利につきる、と述べ、内海選手と同様に巨人への感謝を表現していました。

 

2人ともさすがだと思いました。

 

 

今回の件で僕がもし今の会社からフリーエージェント宣言をしたらどうだろうか、という事を考えました。

 

自信を持ってフリーエージェント宣言出来るだろうか?

もしフリーエージェント宣言した場合、獲得してくれるチームはあるだろうか?

 

そう考えるとやはりフリーエージェント宣言する、というのは凄い事なんだ、と思います。

 

逆に言えば我々サラリーマンも常にフリーエージェント宣言する、という覚悟を持って仕事をし、スキルを磨かないといけない、というのは痛感させられました。

 

しっかり自分の仕事に向き合い、仕事に愚直に入っていく、と同時に外の世界にも目を向け自分の客観的な実力や足りない部分を知る。

 

そうしながら常にフリーエージェントを目指すんだ、という事を意識する事で

・組織の中での相対的な自分の価値

・絶対的な自分の実力

それらは両方共に向上していく。

 

年俸何億円の選手の世界とサラリーマンの世界を比較するのがどうか、という意見もあるかもしれません。

ただ

「契約した相手に対して満足していただける様に全力を尽くす。」

というのはプロ野球の世界であれ我々サラリーマンの世界であれそこは変わらないはずだと思います。

 

僕自身今勤めている会社に不満はありませんが、会社から常に必要とされる人材であろうとする努力は怠るべきではないと思いますし、もしフリーエージェント宣言をした時には

「是非獲得したい」

という会社が列を作る様な人材でありたいと思います。