昨日の記事「3つのお金①」の続きです。
3つのお金についての話をしました。
1.ディフェンスマネー
2.オフェンスマネー
3.レバレッジドマネー
という3つのお金があるといい、という話です。
この3つのお金をどの様に生み出し運用していくか、という事ですが、僕はこう考えています。
「ディフェンスマネーで生活費を賄い、オフェンスマネーで生活費とは無関係の収入を作り、オフェンスマネーをレバレッジドマネーに流し込む。」
資産が少なく、給与収入しかないサラリーマンの人、サラリーマンの立場を捨ててゼロ会社を立ち上げる、いわゆる「ゼロイチ起業」をする勇気のない人(僕自身がそうです。)はこれを極めるべき、と思います。
ディフェンスマネーは生活費。
生活の中で消えていきます。
ただその中で余剰となるお金があればそれはオフェンスマネーです。
例えば毎月30万円の手取り収入があったとします。
生活費に25万円使い、3万円を貯蓄に回します。
そうすると2万円のお金が余剰となります。
これがオフェンスマネーです。
これをつかってマネーを増やすべく攻める=オフェンスをする訳です。
そうしてお金自体が増えるレバレッジドマネーにオフェンスマネーを注入させる。
この流れを作りきることが非常に大事です。
ただこの流れ、必ず押さえておかなければならない点がありますのでご注意ください。
①「お金を働かせる、という考え方からブレるな!」
サラリーマンの給与収入しかない、という前提で話します。
こういう方が見えます。
「仕事が終わってからアルバイトをする。」
収入を殖やしたい、という事ですね。
アルバイトをする事が悪いこととは思いませんが、このアルバイトを何のために行っているのか、という事です。
ただ収入を増やす為、という事ですと話になりません。
僕の周囲にも本業(サラリーマンの給与)の収入を補填する為にアルバイトをしている人が数人いましたが、これに慣れすぎると逆に危険です。
アルバイトというのは時間を切り売りしているだけだからです。
資産の少ないサラリーマンにとって一番の資産は「時間」です。
時間が確保できてこそ色んな事を考えたり実践できたりします。
あくまでオフェンスマネーを作り出すための手段と割り切らないといけません。
ですのでもしそうせざるを得ないなら例えば期間を決めるとか、時間の上限を決めるとか、そこは上手く調節してください。
あとは生活費の見直しも行ってください。
一万円切り詰める事が出来ればそれは時給1,000円のアルバイトをしたとして10時間分の労働に匹敵します。
その分下記②の時間をとれる事にもつながります。
あくまで働かせるのはお金です。
アルバイトはオフェンスマネーを作り出すための手段にすぎません。
目的とならない様に。
②「とことんリスクの勉強をしよう」
レバレッジドマネーというのはリスクがあります。
逆にリスクがあるからこそリターンもある訳です。
リスクが少ないとリターンも少なくなります。
その最たるものが今の預金ですね。
1金融機関辺りの預金1000万円までは元本保証される=リスクゼロ。
その代わりに利息=リターンもほとんどない。
じゃあどんなリスクかというと単純明快で
「自分の資産が減る可能性がある。」
という事です。
ですのでそのリスクに対する備えが必要です。
今インターネットの世界では投資に関する様々な情報商材が売られていますが、よく
「簡単に」とか「誰でも出来る」とか「何連勝の」とかいう言葉が躍ってます。
それらを全て否定する事はありませんが全ての投資にはリスクがある、という事は必ず頭に叩き込み、リスクに対する備え=リスクマネジメント、の勉強と実践をしなければなりません。
③「即効性を求めるな!」
投資=簡単に儲かる、という考え方は捨てましょう。
というか僕も株のトレード塾の講師をしていて、やはりこういう考え方でお見えになる方が多いです。
仕事というのは何でもそうですが、よほどの天才でない限りは覚えるのに時間がかかるものです。
その為に企業はOJTやOff-JTを行い、時間をかけて社員を育成していきます。
そうやって従業員は少しづつ会社の戦力になっていきます。
投資の世界も全く一緒です。
時間をかけて勉強して、実践も少ない金額で始めて、繰り返し繰り返しトライ&エラーを繰り返して、その過程で自分のモノにしていく。
その時間を全く考えない人が沢山います。
大事な事は「今サラリーマンの給与で生活が出来ている。」という事です。
という事は今日や明日、来週や来月にはレバレッジドマネーを当てにしなくてもよい。
但し半年後、一年後、二年後には必ずしっかり運用できるようにするんだ、という足元の現状を先々の目標を両方見据えて日々しっかり取り組む事だと思います。
以上が3つのお金についての考察です。